教育年報1997年(H9)-204/258page
必要な子へのサポートガイド1一かかわり方Q&A一」及び
巡回就学相談リーフレット等による広報活動である。これら
は、県内の盲・聾・養護学校をはじめ養護教育関係機関等に
配付した。
また、広報誌「教育福島」や当センター自作のミニコミ誌
「ふれあいめえる」、テレビ、ラジオ等のメディアを通して、
県民の養護教育に対する理解と認識を得られるよう啓発活動
を行った。
第2節 障害児の教育相談事業
1 相談対象
対象は障害児、またはその疑いのある乳幼児、児童生徒と
し、障害の種類は次のとおりである。
○ 視覚障害 ○ 病弱・虚弱
○ 聴覚障害 ○ 言語障害
○ 精神薄弱 ○ 情緒障害
○ 肢体不自由 ○ 重複障害
2 形態
(1) 来所相談
電話等の申し込みにより、来所日時をあらかじめ調整し、
相談者の来所によって教育相談を行った。また、相談の内
容によっては電話だけによる相談も行った。
(2) 巡回就学相談
1) 事業内容
障害児の発達状況や教育措置に対する正しい認識が得
られるように、4教育事務所管内において巡回就学相談
を実施し、適正就学に関する啓発活動の充実を図った。
2) 実施地域と相談件数
相談件数90件 県北:福島市 (13件)
会津:会津若松市 (25件)
相双:原町市 (27件)
いわき:いわき市 (25件)
(3) 地域相談室相談
次の3か所に地域相談室を設置し、各障害の相談に応じ
られるように相談員を委嘱、来室による相談、電話による
相談を行った。
〈地域相談室〉
設 置 場 所 住所並びに電話番号 (県立聾学校福島分校内)
県北地域相談室〒960-8002
福島市森合町6-34
TEL 024(531)5013(県立聾学校会津分校内)
会津地域相談室〒965-0006
会津若松市一箕町大字鶴賀字下柳原102
TEL 0242(22)1286(県立聾学校平分校内)
浜通り地域相談室〒970-0116
いわき市平馬目字馬目崎61
TEL 0246(34)22023 現状と課題
平成9年度の教育相談の状況は、下記の表のとおりである。
社会の変化や障害の多様化が進む状況での障害児の教育相談
は、早期からの援助や子供の発達に即した長期にわたる援助
が必要である。また、障害そのものに対する援助、二次的な
心理・社会的不適応に対する援助、子供にかかわる人たちへ
の援助などが重要である。その意味から、県心身障害児総合
療育センター、保健所、幼稚園・学校、さらには養護教育に
関係する機関との情報交換を行い、密接な連携を図った。
障害児が社会参加・自立するためには、地域社会の理解は
欠かせない。相談の三形態の特性を生かした障害児理解及び
援助めための教育相談を一層充実させていく必要がある。
年齢・学校別相談件数
形態/年齢・学校 幼児(歳) 小学校(年) 中学校 (年) 高等学校(年) 一般他 計 0〜4 5 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3 来所
相談実件数 21 28 28 24 19 16 21 25 26 21 21 10 15 6 26 307 延件数 89 109 137 133 144 116 110 131 153 88 130 71 136 18 79 1,644 地域
相談実件数 47 67 22 15 12 7 23 36 25 10 24 4 18 310 延件数 619 269 59 59 37 28 78 100 87 53 120 10 40 1,559 巡回
就学
相談実件数 3 56 24 4 2 1 90 延件数 3 56 24 4 2 1 90 計 実件数 71 151 74 43 31 23 46 61 52 31 45 14 15 6 44 707 延件数 711 434 220 196 181 144 190 231 241 141 250 81 136 18 119 3,293