教育年報1998年(H10)-210/270page
リーフレット等による広報活動である。これらは、県内の幼
稚園、小・中学校、盲・聾・養護学校をはじめ養護教育関係
機関等に配付した。
また、県教育広報誌「教育福島」や各教育事務所広報紙、
テレビ・ラジオ等のメディアを通して、県民の養護教育に対
する理解と認識を深めるよう啓発活動を行った。
第2節 障害児の教育相談事業
1 相談対象
対象は障害児、またはその疑いのある乳幼児、児童生徒と
し、障害の種類は次のとおりである。
○ 視覚障害 ○ 病弱・身体虚弱
○ 聴覚障害 ○ 言語障害
○ 精神薄弱 ○ 情緒障害
○ 肢体不自由 ○ 重複障害
2 形態
(1) 来所相談
電話等の申し込みにより、来所日時をあらかじめ調整し、
相談者の来所によって教育相談を行った。また、相談の内
容によっては電話による相談も行った。
(2) 巡回就学相談
1) 事業内容
障害児の発達状況や教育措置に対する正しい認識が得
られるように、4教育事務所管内において巡回就学相談
を実施し、適正就学に関する啓発活動の充実を図った。
2) 実施地域と相談件数
相談件数83件 県北:福島市(13件)
会津:会津若松市(19件)
相双:原町市(21件)
いわき:いわき市(30件)
3) 地域相談室相談
次の3か所に地域相談室を設置し、各障害の相談に応じ
られるように相談員を委嘱、来室による相談、電話による
相談を行った。
〈地域相談室〉
設置場所 住所並びに電話番号 県北地域相談室
(県立聾学校福島分校内)〒960-8002
福島市森合町6-34
TEL 024(531)5013会津地域相談室
(県立聾学校会津分校内)〒965-0006
会津若松市一箕町大字鶴
賀字下柳原102
TEL 0242(22)1286浜通り地域相談室
(県立聾学校平分校内)〒970-0116 いわき市平馬目字馬目崎61
TEL 0246(34)22023 現状と課題
平成10年度の教育相談の状況は、下記の表のとおりである。
社会の変化や障害の多様化が進む状況での障害児の教育相談
は、早期からの支援や子供の発達に即した長期にわたる援助
が必要である。また、障害そのものに対する援助、二次的な
心理・社会的不適応に対する援助、子供にかかわる人たちへ
の援助などが重要である。その意味から、県心身障害児総合
療育センター、保健所、幼稚園(保育所)、学校、さらには
障害児に関係する機関との情報交換を行い、密接な連携を図っ
た。
障害児が社会参加・自立するためには、地域社会の理解は
欠かせない。その意味においても、地域に根ざした早期から
の教育相談の充実が望まれるところであり、相談の三形態の
特性を生かした障害児理解及び援助とともに、二次的な心理・
社会的不適応をきたしている子供への支援をすすめる教育相
談を一層充実させていく必要がある。
年齢・学校別相談件数
形態/年齢・学校 幼児(歳) 小学校(年) 中学校(年) 高等学校(年) 一般他 計 0〜4 5 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3 来所
相談実件数 25 40 31 43 29 23 25 34 19 27 17 9 7 6 7 342 延件数 122 168 134 228 201 125 163 186 95 165 112 35 23 104 65 1,926 地域
相談実件数 85 78 12 14 12 7 13 30 23 28 53 4 1 2 12 374 延件数 496 378 32 51 37 24 39 100 81 98 194 14 2 4 31 1,581 巡回
就学
相談実件数 8 53 15 4 2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 83 延件数 8 53 15 4 2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 83 計 実件数 118 171 58 61 43 30 38 65 42 55 70 13 8 8 19 799 延件数 626 599 181 283 240 149 202 287 176 263 306 49 25 108 96 3,590