教育年報1998年(H10)-216/270page
(4) 児童図書・研究図書の収集
児童及び児童図書を研究する利用者のために、児童室で
は、子供たちに読んでほしいと願い選んだ図書・課題図書・
各種受賞図書・教科書に取り上げられている作品の原書及
び郷土出身作家・画家の作品を中心に収集した。
研究資料については、児童文学や絵本についての作家論・
作品論を中心に収集した。復刻書、雑誌も昨年に引き続き
収集した。
(5) 逐次刊行物の収集と整備
利用者の多様な要望に対応すべく、各分野の定評ある雑
誌を収集すると共に、今年度も文学関係雑誌の復刻版を収
集し、資料の充実を図った。
新聞については、地元紙、中央紙の収集保存に努め、特
に今年度は、福島新聞の大正初期と地元紙のマイクロフィ
ルム化により、汚・破損防止に努めると共に、郷土関係記
事のクリッピング等によって利用者の利便を図った。
[表1] 平成10年度逐次刊行物受入整理状況
区 分 購 入 寄 贈 計 新聞 22 59 81 雑誌 211 922 1,133 官報等 3 - 3 計 236 981 1,217 [表2] 平成10年度資料の受入状況
区 分 購 入 寄贈・他 計 -般資料 7,429 788 8,217 郷土・行政資料 622 2,679 3,301 児童図書 942 362 1,304 児童図書研究室資料 845 79 924 館外用図書 3,265 1,996 5,261 計 13,103 5,904 19,007 第3節 館内奉仕
直接来館あるいは電話や文書による県民の資料・情報要求
が多く寄せられている。
内容的にも、ここ数年来の多様化、専門化の傾向はますま
す顕著になっているので、資料の充実とともに利用環境の整
備にも努力した。
1 調査相談
当館に情報や情報源の調査を求める利用者は、本年度も持
続して増加した。これらの要求に可能な限り応えるために、
参考資料の整備はもとより各専門機関との連携、レファレン
スツールの充実、担当職員の資料運用力の向上などサービス
体制の強化に努めた。
その結果は総件数13,665件であった。
[表3] 記録された参考質問の分析
(単位:件)
区分 郷土
資料-般 逐次
刊行物小計 児童 計 人文 社会 自然 口頭 943 1,904 2,772 960 640 7,219 645 7,864 電話 1,038 1,064 833 362 415 3,712 108 3,820 文書 88 1,224 337 142 106 1,897 84 1,981 計 2,069 4,192 3,492 1,464 1,161 12,828 837 13,665 9,598 2 館内奉仕
約14万3千冊の開架図書をはじめ全蔵書が容易に、そして
自由で快適な環境のもとに閲覧できるよう、案内・表示の工
夫や的確な利用者対応に留意した。
また、利用者の図書館要求を把握し、できるだけそれらを
運営に反映させるために努力した。
3 館外個人貸出
-度の来館につき、1人4冊以内で2週間の館外貸出を行
い、非所蔵資料は「予約制度」により提供し、遠隔地の利用
者には地元の図書館に返却可能な制度を設けるなど、いつで
も、どこでも、誰にでも、求める資料が確実に入手でき、し
かも利用しやすい条件づくりに努めた。
館外貸出利用者数の割合は、-般66.5%、児童33.5%、館
外利用図書冊数の割合は、-般63%、児童37%であった。
[表4] 館外個人貸出利用者数
区 分 人 数 構成比(%) 区 分 人 数 構成比(%) 勤め人 10,450 44.9 学生・生徒 4,984 21.4 自家営業 1,230 5.3 小 計 23,278 100.0 主 婦 2,763 11.9 児 童 11,719 - 無 職 3,851 16.5 合 計 34,997 - [表5] 館外個人貸出利用冊数
分 類 冊 数 構成比(%) 分 類 冊 数 構成比(%) 総 記 1,420 2.3 語 学 881 1.4 哲学宗教 3,179 5.2 文 学 12,173 19.8 歴史地理 6,306 10.3 郷土資料 3,338 5.4 社会科学 10,464 17.1 雑 誌 2,950 4.8 自然科学 5,711 9.3 小 計 61,369 100.0 工学工業 5,582 9.1 1児童 36,006 - 産 業 3,134 5.1 合 計 97,375 - 芸 術 6,231 10.2