教育年報1998年(H10)-265/270page
3 「文化福島」の発行
県教育委員会の委託を受けて、昭和45年9月開館と同時に
「福島県文化センター月報」として創刊された。その後、改
称と数度の改変を経て59年4月号より現行の体裁(B5判20
ページ)となり、平成9年4月号より500部増の3,500部発行
となった。平成11年3月号で通巻327号を数え、公立文化施
設がみずから取材し、編集・発行する「文化情報誌」として
独自のスタイルを確立している。
平成10年5月号から、「わたしのふるさと」(9ページ・
156回)に代わって「21世紀に伝える、ふくしま《こころと
かたち》」をスタートさせ、連載中の「ふくしまの植物たち」
(8ページ)の写真をカラー化した。
「21世紀に伝える、ふくしま《こころとかたち》」は、時
代の大きな転換点にあたり、私たちの足元をもう一度見つめ
直して、新しい世紀に受け継ぐべきものは何かを考える企画。
山や湖沼などがつくりだす自然景観、古くから伝えられてき
た風俗習慣など、本県には誇るべきものが数多くある。各界
で活躍されている方々に執筆を願い、さまざまな視点から新
世紀へ受け継ぐべきものを提言していただく。
編集方針:本県の歴史と文化に関する話題と情報を収集し、
広く県民に提供する。
発行部数:3,500部
内容:各地・各分野で活躍している本県ゆかりの文化
人への依頼記事=「随想」「地域文化を考える」
「ふくしまの植物たち」「21世紀に伝える、ふくしま《こころとかたち》」
「文化活動の現場から」
など。
取材記事=「今月の人」「トピック」「手仕事ふるさと」
など。
情報提供記事=「文化情報」「文化日誌」など。
配布先:県内の90市町村・教育委員会・小中高校・大学
・文化施設・文化団体・報道機関、文化庁・国
立国会図書館など県外の主要な文化機関・団体
など。残部がある場合には、個人の希望者にも
無償で配布している。
4 埋蔵文化財調査事業
(1) 分布調査事業
事業名 事業内容 事業場所 調査期問 調査面積
(m2)事業成果 福島県内遺跡分布調査 常磐自動車道 広野町・楢葉町 富岡町 4/21〜6/16 10/6〜11/5 143,110 試掘調査 31遺跡 遺跡分布調査 原町市・鹿島町 相馬市・新地町 11/3〜3/12 875ha 表面調査 76遺跡 福島空港公園 遺跡分布調査 須賀川市・玉川村 5/20〜5/22 12/1〜12/18 36,975 試掘調査 6遺跡 高規格道路遺跡分布調 査(あぶくま南道路) 矢吹町・小野町 5/7〜5/28 45,220 試掘調査 3遺跡 東北中央自動車道 遺跡分布調査 福島市 11/4〜11/25 332ha 表面調査 7遺跡 文化財センター白河館 (仮称)遺跡分布調査 白河市 9/28〜10/9 30,000 表面調査 1遺跡 (2) 発掘調査事業
事業名 遺跡名 所在地 主な検出遺構と出土遺物 調査期間 調査面積
(m2)常磐自動車道遺跡発掘調査 山口 いわき市 竪穴住居跡1 竪穴状遺構1 ピット465 縄文土器 銭貨 陶磁器 4/20〜6/30 3,400 山ノ内B いわき市 竪穴遺構1 掘立柱建物跡4 土坑62 縄文土器 陶磁器 銭貨 4/20〜9/30 2,300 寺之作 いわき市 須恵器 4/13〜7/1 2,400 高倉城跡 広野町 平場2 空掘1 縄文土器 石製品 6/15〜10/28 3,050 金波 いわき市 竪穴住居跡2 須恵器 土師器 6/29〜10/2 2,200 下小塙上ノ原 楢葉町 竪穴住居跡19 掘立柱建物跡2 土坑65 塚1 弥生土器 土師器 須恵器 銭貨 7/7〜11/26 10,000 鍛冶屋 楢葉町 竪穴住居跡75 掘立柱建物跡26 柵列4 7/6〜12/4 9,800 土坑86 鍛冶遺構4 土師器 須恵器 縄文 土器 精錬鍛冶滓