レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -025/451page

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リュウノヒゲモ
Potamogeton pectiatus L.
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】@調査や記録で絶滅を確認
【形態】沈水性の水生植物。草長20〜100p。葉は狭線形で、長さ5〜10p。6〜9月、水面に長い花柄を伸ばし、長さ1〜2pの穂状花序を着ける。カワツルモに似ているが、カワツルモには葯隔付属突起が無く、花後に心皮の柄が伸びる点で異なる。多年草。
【分布】北海道、本州、四国、九州、世界の温帯に広く分布する。
【県内の分布、生育状況】おもに海岸の汽水中に生育するが、まれに、火山地帯の湖沼に生育することもある。本県では、かつて猪苗代町の川上青沼に生育していたが、現在は見られない。林ほか(1981)に猪苗代湖の記録があるが、その後確認されない。
【主要文献】
薄葉満.1987.福島県の興味ある水生植物V.フロラ福島5:5-11.
林ほか.1981.猪苗代湖の水生植物目録.福島大学特定検「猪苗代湖の自然」研究報告.2:134-137.
 

 

絶滅 カヤツリグサ科

イワキアブラガヤ
Scirpus hattorianus Makino
全国カテゴリー;絶滅危惧TA類

【選定根拠】B過去50年間生育情報なし
【形態】草高は1m前後、茎の断面は三角形。葉は線形で、長さ20〜40p。5〜6月、茎頂に小穂が金平糖状に集合した分花序を多数散房状に着ける。果実は偏三稜形、大きさ1o前後で、果実と同長かやや短い5〜6本の刺針状花被片がある。多年草。
【分布】北米から飼料用に移入されたものが一時帰化したという可能性もある。
【県内の分布、生育状況】服部保義氏によって岩代大寺(現在の磐梯町大寺)で発見され、牧野富太郎(1933)によって新種記載された。間もなく会津若松市戸ノ口でも見出されたが、1940年代以降生育確認の情報がない。
【特記事項】「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8」(環境庁2000)では神奈川県と福岡県の確認情報があるが、それらはセフリアブラガヤ(S.georgianus )の型とみられる。
【主要文献】
北川淑子.1991.横浜市緑区で発見したクロアブラガヤ類2種について.すげの会会報.2:5-8.


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。