レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -026/451page
絶滅 トチカガミ科
ミカワスブタ Blyxa leiosperma Koidz. 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】B過去50年間生育情報なし
【形態】沈水性の水生植物。草高10〜15p。茎は極く短く、葉は線形で長さ10〜15p、根生状に開出。8〜10月、がく筒を伸ばして水面に繊細な花を1個つける。花弁は3枚で白色。狭線形、長さ約1p、幅1〜2o。種子に尾状突起が無く、表面も平滑である点で他のスブタ類から区別される。一年草。
【分布】本州にごくまれに産する。
【県内の分布、生育状況】1892年に岩代本宮(現在の安達郡本宮町)で採集された標本が国立科学博物館にあるが、その後、現地での確認情報はない。
【特記事項】本種の分類学的位置に関しては、スブタもしくはヤナギスブタの一変異にすぎないという見解もある。
【主要文献】
中井猛之進.1943.東亜植物拾遺(第二十六).植物研究雑誌.19:250.