レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -030/451page

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絶滅危惧T類 キヌシッポゴケ科

コキヌシッポゴケ
Seligeria pusilla (Hedw.) Bruch et Schimp.
全国カテゴリー;絶滅危惧T類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】微少で野外では識別困難とされるほどである。茎は長さ1〜2o。葉は幅広い基部から先端に向って狭く長く伸び長さ約1.5o、中肋は葉先に達し、断面で3細胞層、葉細胞は短形で膜は薄い。さく柄は苞葉よりわずかに長く、さくは西洋梨形。
【分布】北海道、本州、四国、九州のほかヨーロッパ、コーカサス、アラスカ、北米東部に分布する。
【県内の分布、生育状況】日陰の湿った石灰岩やその岩陰に散在する。県内では原町市大原社地神と鹿島町立石から知られているが、社地神では最近確認されていなくて絶滅した模様。立石についても生育環境は悪化している。
【生育に影響を与えている要因】石灰岩の採掘、遷移進行
コキヌシッポゴケ
 

 

絶滅危惧T類 センボンゴケ科

トガリバハマキゴケ
Hyophila acutifolia (F. Weber) K. Saito
全国カテゴリー;絶滅危惧T類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】コンクリート上などの石灰質を好んで生育するハマキゴケに極めて近い種である。区別点は本種では葉形が狭いへら形で上部が多少収縮すること、葉の幅は中央で約0.5o、葉身細胞は両面とも平滑であることなど
である。さくは円柱形で直立する。
【分布】本州北部、基準産地(福島市)以外の産地はまだ報告されていない模様である。
【県内の分布、生育状況】福島市信夫山が基準産地で、道ばたの地上から得られている。最近、数回の調査にもかかわらず、確認されていない。
【生育に影響を与えている要因】踏みつけ、遊歩道の改修
【主要文献】
Saito, K., 1975. A Monograph of Japanese Pottiaceae (Musci) Journ. Hattori Bot. Lab.38:373-537.


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