レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -031/451page

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絶滅危惧T類 ヒカリゴケ科

ヒカリゴケ
Schistostega pennata (Hedw.) F. Weber et Mohr
全国カテゴリー;絶滅危惧T類

【選定根拠】B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】本体は7〜8oと小形でしかも原糸体に比べて個体数が少ないので十分注意しないとわかりにくい。葉は披針形で茎の中部以上で左右2列につくが、基部は下延して下の葉と融合する。葉身細胞は大きく薄膜。さくは小さく楕円状卵形でさく歯を欠く。光は原糸体のレンズ細胞が外からの光を反射したものなので光を背にしてみないと判別できない。
【分布】北海道、本州のほかヨーロッパ、中央シベリア、アムール、北米に分布。国内では天然記念物の指定地もある。
【県内の分布、生育状況】中吾妻山、帝釈山、燧ヶ岳などで確認されている。いずれも亜高山帯の木の根本、岩隙の穴の中で多少の風化土上に生育することが多い。原糸体が光を屈折して黄緑色の光を発する特異な蘚であるため、興味本位で生育場所が攪乱されやすい。一部の産地では絶滅した模様である。
【生育に影響を与えている要因】園芸採取、遷移進行
【特記事項】生育地の多くは国立公園内にある。
【主要文献】
Horikawa, Y., 1972. Atlas of the Japanese Flora. Gakken, Tokyo.500pp.
 

 

絶滅危惧T類 チョウチンゴケ科

テヅカチョウチンゴケ(アズミチョウチンゴケ)
Plagiomnium tezukae (Hedw.) (Sakurai) T. J. Kop.
全国カテゴリー;絶滅危惧T類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】チョウチンゴケ科のうち茎にはほふく茎と直立茎の別があり、葉縁の歯は単生、まれに不明瞭となる属に入る。葉は微凸頭、葉細胞は幅の約2倍長、葉縁の歯は1〜3の細胞からなり鋭い。中肋は通常頂に達しない。大仮根はほふく茎の先端のみから出る。外観はオオバチョウチンゴケに似るが、1〜4細胞からなる葉縁の大きな
歯によって区別される。
【分布】北海道、本州、四国のほか、朝鮮、中国に分布する。
【県内の分布、生育状況】山地から亜高山帯の林下に生育する種で、大滝根山と背あぶり高原からの報告がある。いずれも林下の腐植土上に生育し希産種である。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、土地造成


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