レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -032/451page
絶滅危惧T類 カワゴケ科
クロカワゴケ Fontinalis antpyretica (Hedw.) Hedw. 全国カテゴリー;絶滅危惧T類【選定根拠】A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】茎は長く伸び長さ30pに達し、全体が暗緑色を帯びている。葉はあまり密につかず、卵形で長さ3〜8.5o、葉先は鈍頭で葉縁には目立たぬ歯があることが多く縦に折りたたまれる。中肋を欠き葉身細胞は線形〜線形菱形で幅10μm前後。雌雄異株。さく柄は非常に短く、さくは卵形でほとんど苞葉に覆われる。
【分布】北海道、本州のほかアジア、ヨーロッパ、北米、アフリカなど全世界に分布する。
【県内の分布、生育状況】県内の分布は少なく現在表郷村と尾瀬から知られている。いずれも流水中に長く漂うように石に付着している。
【生育に影響を与えている要因】水質汚濁、河川流量の減少、河川開発
絶滅危惧T類 カワゴケ科
カワゴケ Fontinalis hypnoides Hartm. 全国カテゴリー;絶滅危惧T類【選定根拠】A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】茎は長く伸長し、不規則に分枝する。葉はややまばらに3列に茎に着生し狭い卵状披針形長さ約4o、基部1/4付近から長く漸尖し、葉先は長くとがる。クロカワゴケのように折りたたまれない。葉縁は全辺、葉身細胞は薄壁で線形。ノコギリカワゴケは同種として扱われることが多い。
【分布】北海道、本州のほか北半球に広く分布する。
【県内の分布、生育状況】裏磐梯の湖沼群の一部や尾瀬地域の渓流中で知られている。水質汚濁の少ない環境が生育に適しており、県内の分布は限られている。
【生育に影響を与えている要因】水質汚濁、河川改修