レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -036/451page

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絶滅危惧T類 コヤバネゴケ科

ケスジヤバネゴケ
Cephaloziella elachista (Gottche et Rabenh.) Schiffn.
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】植物体微小、茎長約15o、糸状、淡緑色。ミズゴケの上を匍匐する。ほとんど分枝しない。葉は離在し長さ150〜200μm、幅130〜160μm、2/3〜3/4まで2裂し、裂片は挟三角形。葉基部に長い刺をもつ。腹葉は顕著、葉とほば同型だがやや小型。仮根は少なく透明。
【分布】日本では八甲田の湿原から初めて記録された種。ヨーロッパから北米に分布する。
【県内の分布、生育状況】赤井谷地から記録され、県唯一の産地。個体数はきわめて少ない。
【生育に影響を与えている要因】湿地開発
【特記事項】高層湿原のミズゴケ上からだけ知られているので、ミズゴケ湿地の保護が本種の保護につながる。
【主要文献】
湯澤陽一.1996.赤井谷地の苔類.赤井谷地調査報告書.会津若松市教育委員会.
ケスジヤバネゴケ
 

 

絶滅危惧T類 ツボミゴケ科

ヒラウロコゴケ
Nardia compressa (Hook.) Gray

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】植物体中型、2〜4p、緑褐色〜赤褐色。茎はほとんど分枝せず、先端で2〜3本の枝別れがある。茎葉は腎臓形、全縁、油体は1細胞に1個、均質。腹葉は小型、舌形、全縁。
【分布】秋田県、福島県。国外ではアジア、ヨーロッパ、アイスランド、アラスカ、グリーンランド、カムチヤツカ。
【県内の分布、生育状況】吾妻山蓬莱山は秋田県鳥海山につぐ国内第二の産地で植物地理学上貴重である。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採
【特記事項】生育域である小川の水源となる周辺の森林の保護が望ましい。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.


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