レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -037/451page

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絶滅危惧T類 クサリゴケ科

ミヤジマヒメゴヘイゴケ
Archileleunea planifolia (Horik.) Mizut.

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】植物体は小さく、茎の長さは5〜10o程度。樹幹に着生するが、肉眼では確認が難しい。葉は折りたたみ型で腹片は背片の約1/2長。腹片の歯は2〜4細胞。腹葉は倒卵形、円頭全縁。雌雄異株。
【分布】福島県南部から屋久島まで。日本特産。
【県内の分布、生育状況】原町市が唯一の産地。近畿地方から九州にかけて分布している暖地系の苔で、東北地方に産することは大変珍しい。原町市の産地は東北唯一の産地であり北限である。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、ダム建設
【特記事項】生育地の森林の保護が望ましい。
【主要文献】
湯澤陽一.2000.原町市新田川渓谷の苔類.フロラ福島18:17-26.
 

 

絶滅危惧T類 クサリゴケ科

カビゴケ
Leptolejeunea elliptica (Lehm. et Lindenb.) Schiffn.
全国カテゴリー;絶滅危惧T類

【選定根拠】A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】茎は匍い、体長5〜10o。葉の背片は斜めに開出し、長楕円形、全縁で亜鋭頭、5〜10個の円形で大きな眼点細胞を散在する。腹片は背片の2/5長。腹葉は離在し独特な鬼面状、2裂し、裂片は3〜4の単細胞列。雌雄同株。花被は倒卵形、5褶。
【分布】福島県以南の暖地。アフリカを除く熱帯、亜熱帯に分布。
【県内の分布、生育状況】福島県双葉郡木戸川渓谷が東北地方唯−の産地。熱帯多雨林を特徴づける葉上苔で、東北地方に産することは大変珍しく貴重で北限種である。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、ダム建設
【特記事項】滝をもつ∨字渓谷と渓谷林の保護が本種の生育に不可欠であり、その保護が望ましい。
【主要文献】
湯澤陽一.1979.福島県産のクサリゴケ科について.日本蘇苔類学会会報.2(8):105-107.
カビゴケ


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