レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -043/451page

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絶滅危惧T類 アカウキクサ科

オオアカウキクサ
Azolla japonica Franch. et Sav.
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】常緑性。茎は密に羽状に分枝し、少数の根を生じ、根には根毛がない。葉は互生して密につき、鱗片状で長さ2o前後。緑色の個体は秋に全体が紅色になり、先端部だけ残して枯れる。本県では赤褐色の個体が点在する程度になって越冬する。
【分布】日本では本州、四国(東部まれ)、九州に分布し、日本固有種。
【県内の分布、生育状況】玉川村でわき水の出る水田の縁と側溝に生育する。
【生育に影響を与えている要因】農地開発、農薬汚染
【特記事項】生育地周辺の環境を保全することが望ましい。
【主要文献】
倉田悟・中池敏之.1987.日本のシダ植物図鑑.東京.5:790.
オオアカウキクサ
 
 

絶滅危惧T類 ヤナギ科

コゴメヤナギ
Salix serissaefolia Kimura

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】落葉性の高木で、高さ25m、径1m以上になることもある。若枝は、はじめ灰色の細軟毛がある。成葉は狭長楕円状披針形、長さ4〜7p、幅9〜12o。細鋸歯縁で表面に光沢があり、裏面は粉白色、両面とも無毛。花期は4月上旬〜5月上旬。花穂は円柱形で小さく、雄花穂は長さ1.5〜2p、雌花穂は長さ1〜2p、径2〜5o。シロヤナギとは花穂が小さく、子房の毛はあっても基部のみ、成葉が小さいことなどから区別される。
【分布】関東・中部・近畿地方に分布する。
【県内の分布、生育状況】県内では、県南地方にのみ生育し、分布の北限となっている。河畔林中や中州等に生育が見られる。
【生育に影響を与えている要因】河川開発
【特記事項】河畔林や中州等に生育するので、河川改修には十分留意することが望ましい。
コゴメヤナギ


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。