レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -045/451page

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絶滅危惧T類 タデ科

オヤマソバ
Pleuropteropyrum nakaii H. Hara

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】高山の砂れき地に生える多年草。茎は太く、下部より枝を張り、高さ15ー50p。葉はやや厚く短い柄があり、卵形から卵状楕円形、先は鋭形か鈍形、基部は広いくさび形、長さ4〜12p、幅2〜5p。托葉鞘は膜質、長毛があるかまたはない。花期は7〜9月。総状花序は円錐状で密に花をつける。がくは5裂し、長さ約3o。そう果は3稜形で広卵形、褐色で光沢があり、長さ3〜3.5o。
【分布】北海道アポイ岳、日高や本州中部以北に分布。
【県内の分布、生育状況】吾妻山山頂の砂れき地のみに生育。登山道付近のものは、踏まれて破損したものも多く個体数は極めて少ない。
【生育に影響を与えている要因】踏みつけ
【特記事項】登山道以外に入らないことが望ましい。
オヤマソバ
 
 

絶滅危惧T類 アカザ科

ハママツナ
Suaeda maritima (L.) Dumort.

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】海辺の砂地に生える1年草。茎は直立し、無毛で、多くの枝を張り、高さ20〜60p。葉は細く長線形、先は普通鋭形、長さ1〜4p、幅1〜2o。茎や葉は緑色をしているが、秋には赤くなる。花期は9〜10月。花は葉腋に1〜5個、かたまってつく。がくは5深裂し、緑色で裂片は卵形、背部の中央に隆条がある。種子はレンズ形か円盤形、黒色で光沢があり、径1〜1.5o。
【分布】本州では宮城県以南で九州まで分布。国外では北半球に広く分布する。
【県内の分布、生育状況】松川浦や新地町三滝川河口に局限して生育。塩沼池。
【生育に影響を与えている要因】海岸開発、塩沼池の開発、土地造成
【特記事項】生育地が局限し、少しの環境変化でも絶滅するおそれがある。
ハママツナ


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。