レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -050/451page

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絶滅危惧T類 ボタン科

ケナシベニバナヤマシャクヤク
Paeonia obovata Maxim. var. glabra (Makino)Kitam.

【選定根拠】全国的に近い将来における絶滅の危険性が高い種で、本県においても分布が限られており絶滅の危機に瀕している。
【形態】ヤマシャクヤクによく似ているが、葉の下面に毛がなく、花は淡紅色で柱頭は長く、巻くようになる。
【分布】北海道・本州〜九州、朝鮮・アムール・中国(北東部)に分布する。
【県内の分布、生育状況】浜通り地方、中通り地方、会津地方のごく限られた地域に分布し、落葉樹林の林床等に生育している。
【生育に影響を与えている要因】産地局限森林開発園芸採取
【特記事項】森林開発等の抑制による自生地の保護と園芸採取の防止が望ましい。
ケナシベニバナヤマシャクヤク

 

 

絶滅危惧T類 オトギリソウ科

オクヤマオトギリ
Hypericum erectum Thunb. var. longistylum (Y. Kimura) Y. Kimura

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】茎は叢生し、高さ15〜40p、葉はやや狭い長楕円形。花期は7〜8月。がく片は小型で、長さ3〜4o、先はややとがり、緑の黒点はあってもわずかで、明点はない。花弁は大きくゆがんだ形の倒卵形で、長さ8.5〜9o。花柱は3.4〜5oで、子房より長い。
【分布】本州(中部以北)に分布する。
【県内の分布、生育状況】会津地方のごく限られた地域に分布し、高地にまれに生育する。
【生育に影響を与えている要因】遷移進行、園芸採取
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。
オクヤマオトギリ


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