レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -051/451page

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絶滅危惧T類 オトギリソウ科

ミヤコオトギリ
Hypericum kinashianum Koidz.

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】多年草で無毛。茎は円柱状、直立し、ときに上部が分枝し、高さ20〜60p。オトギリソウに似ているが、葉の幅が狭く、長楕円状線形ないし線形、黒点が入る。花期は7〜8月。花は小さく径8〜12o、花弁は長さ4〜7oでがく片より明らかに長く、がくや花弁に黒腺が入り、花柱は子房より長い。さく果は卵形、5〜6o、種子は微細な網紋がある。
【分布】本州(関東以西)〜九州に分布する。
【県内の分布、生育状況】中通り地方、会津地方の一部の地域に分布し、山地の川沿いなどにごくまれに生育している。
【生育に影響を与えている要因】遷移進行園芸採取
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。
ミヤコオトギリ
 

 

絶滅危惧T類 モウセンゴケ科

コモウセンゴケ
Drosera spathulata Labill.

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】多年草。根出葉の葉身は広倒卵形で、幅2.5〜3.5o、表面に紅色の長腺毛があり、基部はくさび形で、柄はやや幅広く、葉身の約2倍長い。花期は6〜9月。高さ5〜15pの花茎が出て、数個〜十数個の花が総状につき、花序とがくに短い腺毛がある。花序の先はわらび巻き状で、花は片側につく。花弁は淡紅色、花柱は先が2深裂し、柱頭は頭状。さく果は球形で径約1.5o。
【分布】本州(宮城県以南)〜沖縄県、中国・東南アジア・オーストラリアに分布する。宮城県亘理郡が北限である。
【県内の分布、生育状況】浜通り地方の限られた地域に分布し、海岸近くの日当たりの良い酸性の湿地に生育している。
【生育に影響を与えている要因】海岸開発、園芸採取
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。
コモウセンゴケ


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