レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -053/451page
絶滅危惧T類 ベンケイソウ科
ミヤママンネングサ Sedum uniflorum Hook. et Arnott subsp. japonicum (Siebold ex Miq.) var. senanense (Makino) H. Ohba 【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】メノマンネングサに似ているが、いっそう小型で、高さ3〜10p。茎は地表をはい、無花枝と有花枝を立てる。葉は肉質柱状で、径1〜2o、上端は細くなり鈍端をなし、赤味を帯び、基部の少し内側につく。花期は7〜8月。花は径約1o、黄色で3〜多数集散状につける。
【分布】本州(東北・近畿地方)に分布する。日本特産。
【県内の分布、生育状況】会津地方の極めて限られた地域に分布し、高地の岩場等にまれに生育している。
【生育に影響を与えている要因】岩れき地の崩壊、遷移進行、園芸採取
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。
絶滅危惧T類 ユキノシタ科
アラシグサ Boykinia lycoctonifolia (Maxim.)Engl. 【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】地下茎は細長く、褐色の長毛が生える。ふつう1個の根出葉がある。葉柄は長さ5〜20p、葉身は腎円形で、長さ3〜7p、幅5〜14p、掌状に7〜9浅裂または中裂し、裂片はさらに3〜5浅裂し、先端は鋭形となる。花期は7〜8月。花茎は高さ20〜40pで、短い白色の腺毛を密生する。子房とがく筒が合着し、がく筒には白色の腺毛がある。がく裂片は3角形、黄緑色。花弁は黄緑色でがく片より小さく長卵形で鈍頭。
【分布】北海道・本州中部以北、東アジアに分布する。
【県内の分布、生育状況】会津地方の限られた地域に分布し、高地のやや湿った草地にごくまれに生育している。
【生育に影響を与えている要因】湿地乾燥、遷移進行、園芸採取
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。