レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -055/451page

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絶滅危惧T類 ユキノシタ科

シラヒゲソウ
Parnassia foliosa Hook. f. et Thoms. var. nummularia (Maxim) T. Ito^

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】多年草。3〜8個の花茎と数個の長い柄のある根出葉を束生する。花茎には4〜6個の無柄で多少茎を抱く葉をつける。葉身は広卵形で基部は深い心形、長さ幅とも1.5〜4pでウメバチソウの葉に似る。花期は8〜9月。花は径2〜2.5p、がくは卵形。花弁は長さ9〜12o、基部に短い柄がある。花弁と対生する位置に仮雄しべがあり、長さ3〜4o、先は3深裂し、裂片の先に小球状の黄色の腺体がつく。柱頭は4裂する。
【分布】本州、四国、九州に分布する。
【県内の分布、生育状況】会津地方の南部の一部の地域に分布し、渓谷や河川の湿った草地や岩場にごくまれに生育している。
【生育に影響を与えている要因】園芸採取、河川開発
【特記事項】生育地の環境を保全するとともに、鑑賞のための採取・販売・栽培をしないことが望ましい。
シラヒゲソウ
 

 

絶滅危惧T類 ユキノシタ科

ザリコミ
Ribes maximowiczianum Komarov

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】落葉低木。幹はよく分枝し、高さ2m。樹皮は灰色で、若枝ははじめ軟毛と腺毛が生え、のちに縦方向にはげて灰紫色となる。葉は腺毛のある柄があり、葉身は三角状卵形、基部は浅い心形か切形でうすい草質、経2.5〜5pで掌状に3〜5中裂し、裂片は先が三角形状でとがる。花期は5月。雌雄異株。花序は総状で雄花序は7〜10花、雌花序は2〜4花、花は帯黄色、がく裂片は楕円形でほとんど合着せず、無毛。液果は赤色。
【分布】本州(東北地方南部〜中国地方に点在)・四国、朝鮮・中国(東北)に分布する。
【県内の分布、生育状況】中通り地方や会津地方の限られた地域に分布し、高地や深山の林内にまれに生育している。
【生育に影響を与えている要因】産地局限、森林伐採、道路工事
【特記事項】生育地の環境を保全することが望ましい。
ザリコミ


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。