レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -065/451page
絶滅危惧T類 ミソハギ科
ミズマツバ Rotala pusilla Tulasne 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】草高5〜10p。茎は分枝して基部から地面をはい、ロゼット状になる。葉は線形で各節に3〜4枚ずつ輪生する。8〜10月、葉腋に淡紅色の小花をつける。花は鐘形で径0.8o、5裂したがく筒が花冠のようになったものである。一年草。
【分布】本州・四国・九州・琉球、朝鮮・中国・フィリピン・インド・中央アジア・アフリカに分布する。
【県内の分布、生育状況】低地の水田や休耕田、湿地などにまれに生育する。石川町・西郷村に分布している。
【生育に影響を与えている要因】農薬による除草、土地造成、遷移進行、圃場整備
【特記事項】水田では低農薬による耕作を継続し、休耕田では水管理や田起こしなどの管理作業を行うのが望ましい。手を加えずにおくと植生遷移が進行し、消滅するおそれがある。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.
絶滅危惧T類 アカバナ科
ヒメアカバナ Epilobium fauriei Le´v. 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】高さ3〜20pの多年草。茎はときに株状となり、わずかに枝を分ける。葉は線形〜線状楕円形、鈍頭、縁に少数の低鋸歯があり、長さ1〜3p、幅1〜4o、葉腋に肉芽をつけることがある。花期は7〜9月、花弁は淡紅色で先は2浅裂、柱頭は棍棒状。さく果は細長く2〜3.5p、果柄は長さ1〜3.5p。
【分布】北海道・本州(鳥取大山以北)千島に分布する。
【県内の分布、生育状況】県内高山の湿った砂れき地に生育する。
【生育に影響を与えている要因】遷移進行
【特記事項】生育地周辺の環境を保全することが望ましい。