レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -074/451page

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絶滅危惧T類 アマモ科

コアマモ
Zostera japonica Aschers. et Graebn.
全国カテゴリー;情報不足

【選定根拠】A全ての生育地で生育条件が悪化@全ての個体群で個体数が減少
【形態】沈水性の水生植物。泥の中をはう地下茎の節から、葉だけつける枝と葉と花序をつける枝を水中に伸ばす。葉は線形で長さ10〜20(40)p。幅1.5〜2o。花序は細長い鞘状で中に心皮と半葯が交互に並んだだけの簡 単な構造をしている。全体アマモよりはるかに小さい。多年草。
【分布】日本全国、東アジアに広く分布する。
【県内の分布、生育状況】いわき市の河口付近の汽水域にまれに生育している。近年、個体数が激減している。
【生育に影響を与えている要因】水質汚濁、海岸開発
【特記事項】汚水や農薬の流入を防ぎ、浅瀬や湿地を残して生育環境を保全することが望ましい。また、潮の干満の影響を受けるよう生育域の一部を海に開いておくことも重要である。
【主要文献】
薄葉満.1985.福島県の興味ある水生植物.フロラ福島4:27-32
 

 

絶滅危惧T類 ホシクサ科

アズマホシクサ
Eriocaulon takae Koidz.
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】特別保護地区内に生育。基準産地であり、唯一の産地である。A全ての生育地で生育条件が悪化
【形態】草丈は、大きくとも10p内外の小型の一年草。通常、花茎は4〜5本。頭花は淡褐色。花床に毛はない。雌花の花弁に毛はなく、先端部の黒腺脇の両端は鋭くとがる。雌花のがくの上端部には微細な鋸歯と微細な短毛がある。子房は3室で種子は無毛。
【分布】福島県吾妻山
【県内の分布、生育状況】吾妻山の鎌沼湖畔や湿原池塘の縁そして多湿な裸地など、他の植物が生育しにくい環境に生育している。
【生育に影響を与えている要因】産地局限
【特記事項】小泉源一(1913)が吾妻山山系の高山山麓の湿原で採集し命名している。吾妻山山系以外からの報告はない。 
アズマホシクサ


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