レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -079/451page
絶滅危惧T類 ラン科
シラン Bletilla striata (Thunb.) Rchb. f. 全国カテゴリー;準絶滅危惧【選定根拠】B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】日当りよいやや湿った山の斜面に生育する地生の多年草。横に並ぶ偽球茎から高さ30〜70pの茎を出す。葉は硬い草質、無毛、長披針形、先端鋭頭、長さ20〜30p。4〜5月に花茎の先満に紅紫色の花を3〜7個つける。がく片と側弁は狭長楕円形、唇弁は楔状倒卵形、3裂、中裂片は波状縁。
【分布】東北地方南部以南の本州、四国、九州、沖縄。国外では中国、台湾に分布する。
【県内の分布、生育状況】いわき市高久に生育する。
【特記事項】生育地の適切な保全を行うとともに、観賞用の採取・販売をしないことが望ましい。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.
絶滅危惧T類 ラン科
マメヅタラン Buibophyllum drymoglossum Maxim. 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】樹幹または岩上(福島県ではすべて岩上)に着生する常緑多年草。細い根室が基物上を匍匐し、マメヅタを小さくしたような葉(長さ7〜13o)をまばらにつける。葉の下に偽球茎があるので、マメヅタと簡単に区別できる。葉は広卵形、円頭、革質多肉で表面光沢がある。5〜6に偽球茎から長さ7〜10oの花茎を側生し、その先端に1個の花をつける。がく片は広披針形で長さ7〜8o、側弁は長い楕円形、黄色。
【分布】本州(福島県以南)、九州。
【県内の分布、生育状況】原町市、いわき市平、いわき市背戸峨廊
【生育に影響を与えている要因】園芸採取、ダム建設
【特記事項】生育地の適切な保全を行うとともに、観賞用の採取・販売をしないことが望ましい。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.