レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -081/451page

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絶滅危惧T類 ラン科

サルメンエビネ
Calanthe tricarinata Lindl.
全国カテゴリー;絶滅危惧TB類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】多年草で、偽球茎は球状。葉は3〜5枚根生、卵状狭楕円形で長さ15〜30p。花茎は30〜50p。6月頃、花を10個程つける。苞は卵形で1p程。がく片は、開出し淡黄緑色で2〜2.5p。距はない。唇弁3裂し、側裂片は小さいが中央裂片は大きくて紫褐色を帯び、おおむね四角形で先端の縁にひだがあり、中央に3本の隆起線がある。側花弁は線状披針形で淡黄緑色である。サルメン(猿面)とは唇弁が赤みを帯び皺があることを猿の顔に例えたものである。
【分布】北海道〜九州、国外ではヒマラヤ・台湾に分布する。
【県内の分布、生育状況】会津地方の自然林林床に生育する。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、産地局限、園芸採取
【特記事項】生育地の適切な保全を行うとともに、園芸用の採取・販売をしないことが望ましい。
サルメンエビネ
 

 

絶滅危惧T類 ラン科

クゲヌマラン
Cephalanthera eresta (Thunb.) Blume var. shizuoi Ohwi
全国カテゴリー;絶滅危惧TA類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】明るい林床に自生する地生の多年草。ギンランの種内変異の1つで、花以外はギンランと区別できない。ギンランの唇弁基部は短い距となって突出するが、クゲヌマランの距は浅くて突出しない。
【分布】本州宮城県から和歌山県、四国に分布する。
【県内の分布、生育状況】郡山市額取山。
【生育に影響を与えている要因】園芸採取
【特記事項】園芸採取を行わないことと自生地の保護が望まれる。
【主要文献】
福島県植物誌編さん委員会.1987.福島県植物誌.481pp.福島県植物誌編さん委員会.いわき.


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