レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -082/451page
絶滅危惧T類 ラン科
コアツモリソウ Cypripedium debile Rchb. f. 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少A全ての生育地で生育条件が悪化B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】多年草。根茎は横にはう。15p程の茎があって2枚の葉が対生する。葉の葉脈は3〜5本あって光沢がある。大きさは長さ・幅とも5p程で縁は波うつ。5月頃、2p程の花1個を茎の先端につけ垂れ下がって開花する。がく片・側花弁は淡黄緑色。唇弁は袋状で紅紫色の条斑がある。
【分布】北海道(西南部)・本州中北部・四国(高知県)・九州(熊本県)、中国に分布する。
【県内の分布、生育状況】県内の山林の林床の適潤地にまれに生える。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、園芸採取
絶滅危惧T類 ラン科
クマガイソウ Cypripedium japonicum Thunb. 全国カテゴリー;絶滅危惧U類【選定根拠】B全ての個体群で強い捕獲・採取圧により減少
【形態】多年草。根茎は横にはう。茎は高さ30p前後で粗毛が密生する。下部の葉は鞘状、上部の2枚の葉は径10〜20p、扇円形で放射状の脈は目立つ。4〜5月に茎頂に10p程の花1個が垂れ下がって開花する。がく片・側花弁は淡黄緑色。唇弁は大きな袋状で淡白色で紅紫色の脈がある。
【分布】北海道西南部・本州西北部・四国(高知県)・九州(熊本県)、中国に分布する。
【県内の分布、生育状況】各地の雑木林やスギ林・竹林下に生え時に群生する。
【生育に影響を与えている要因】森林伐採、園芸採取