ウンゼンザサ Sasa
gracillima Nakai
|
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】枝は1節から常に1本。肩毛は全面粗渋。枝が出るとき、稈鞘は枝で外方へおしやられるか希に貫通される。稈の高さ50〜90p、細くて単一、または基部で2〜3分枝する。節は著しく膨出して球状となる。花梗は稈の基部から出て稈より高く超出する。稈鞘は無毛、葉の下面は無毛。
【分布】本州中〜南部の太平洋側及び四国、九州。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に保原町と西郷村の記載がある。北限であるが、その後確認されず現状不明である。
ミヤマクマザサ Sasa
hayatae Makino |
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】枝は1節から常に1本で、肩毛は全面に微毛があり粗渋(ササ属)。稈の高さは通常1m以上で剛壮、節は著しく膨出して球状、稈鞘は下部で節間よりはるかに短く1/2以下になる。稈は上部で密に枝を分岐する。花梗は稈の上部で枝から側生する(イブキザサ節)。稈鞘は無毛、葉の下面は有毛。
【分布】福島県南部を北限とし、本州の中〜南部の太平洋側及び四国、九州に産する。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に表郷村(北限)の記載があるが現状不明。その根拠となる標本は(TUS140903表郷村金山犬神1965.5.5coll.
鈴木貞次郎)である。
オオシダザサ Sasa
os hidensis Makino et Uchida subsp.oshidensis |
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】稈の高さ1〜2m。枝は1節から常に1本。稈鞘の葉片は次第に尖り、稈鞘は枝が出るとき稈の節間より離れて枝の基部を固く巻く。節は隆起し葉は稈や枝の先に5〜9枚つき、肩毛は全面粗渋。稈鞘には開出長毛が密生。葉の両面は無毛、長楕円形または長楕円状披針形、長さ20〜32p、基部は円く、先端はやや急に尖る。
【分布】本州の北部から西南部にわたり太平洋側と四国、九州(北部)。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に霊山と郡山市額取山の記載があるが、その後確認されず現状不明である。額取山の標本は(TUS140753郡山市熱海町額取山山麓460m1986.8.22
coll. 菅野公晴)である。
ケナシカシダザサ Sasa
ohidensis Makino et Uchida subsp.glabra (Koidz.) Sad. Suzuki
|
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】オオシダザサの矮小型。稈は高さ30〜80p、直径2〜3o、上方及び基部で枝を分岐する。稈鞘は上向きの長い毛または逆向きの短毛がある。節間、節及び葉鞘は無毛。葉は、稈及び枝の先の方に2〜3枚付き、紙状膜質、長楕円状披針形、基部は円形、先端はやや急にとがり、両面とも無毛。
【分布】本州中部から南部の太平洋側、四国及び九州(北部)にまれに産する。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に白河市関山の記載があるが現状不明。
ウスバザサ Sasa
septentrionalis Makino var.membranacea (Makino et Uchida) Sad.Suzuki
|
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】ササ属、チマキザサ節で、稈鞘には開出長毛と逆細毛とが混生しビロード状、葉の下面には軟毛密生するミヤマザサの葉の広い型である。葉は薄い紙質ないし紙状皮質、基部は円形、先端はやや急に尖る。
【分布】北海道(南部)と本州(日本海側)に産する。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に郡山市三穂田町と表郷村の記載があるが現状不明である。表郷村の根拠となる標本は(TUS140880表郷村金山犬神1959.7.20
coll. 鈴木貞次郎)である。
アサギシザサ Sasa
shimidzuana Makino var.asagishiana
(Makino et Uchida) Sad. Suzuki |
|
【選定根拠】確認されず現状不明である。
【形態】枝は1節から常に1本。肩毛は全面粗渋。稈鞘の葉片は次第にとがり、稈鞘は枝が出るとき稈の節間より離れて枝の基部を固く巻く。節は隆起し、葉は稈や枝の先に5〜9枚つく。稈の高さ1〜2m。稈鞘には長毛が密または散在、葉の下面には軟毛が密生する。葉鞘に細毛が密生する。
【分布】本州。
【県内の分布、生育状況】福島県植物誌(1987)に西郷村が記載されているが現状不明。その根拠標本は(TUS140874西郷村真名子沢山1952.9,
19 coll. 鈴木貞次郎)である。