レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -334/451page

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絶滅危惧U類 カメムシ目 コオイムシ科

タガメ
Lethocerus deylolli (Vuillefroy)
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】A大部分の生息地で生息条件が悪化
【形態】体長48〜65o。体は灰褐色〜褐色。前脚は強大な捕獲脚となり末端に1個の爪がある。中・後脚は遊泳脚で脛節と節に長毛を生じる。口吻は短大。尾端に伸縮自在の短い呼吸管がある。雄には後胸部に1対の臭腺があり、バナナ臭のある芳香を放つ。
【分布】本州、四国、九州、沖縄に分布する。
【県内の分布、生息状況】県内各地での記録はあるが、近年の記録は少ない。また、灯火飛来によって記録されたものも多く、分布域を特定することは困難である。
【生息に影響を与えている要因】水路整備池沼開発農薬汚染
【特記事項】昭和30年代前半までは普通に見られた。生息環境の保護保全が望ましい。
【主要文献】
貝津好孝(1998)梁川町でタガメを採集.ふくしまの虫,(16):67.
塩田義隆(1993)郡山市でタガメ見つかる.ふくしまの虫,(11):40.
鈴木智史(1997)郡山市におけるタガメの採集記録.ふくしまの虫,(15):36.
水野谷昭三(2000)西郷村でタガメ確認.ふくしまの虫,(19):54.
三田村敏正(2000)中通りにおけるタガメの採集記録.ふくしまの虫,(19):55.


絶滅危惧U類 コウチュウ目 ハンミョウ科

カワラハンミョウ

Cicindela laetescripta Motschulsky

全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】@大部分の個体群で個体数が減少A大部分の生息地で生息条件が悪化
【形態】体長14〜17o。上翅は緑銅色をしており、白色の斑紋を有する。福島県内には、本種の他に8種のハンミョウが生息しているが、上翅の白色斑紋の形状から、他種との判別は難しくはない。
【分布】北海道、本州、四国、九州に分布しているが、海浜環境の悪化により、全国的に減少傾向にある。
【県内の分布、生息状況】海浜性のハンミョウで、もともとの個体数が少ない。今のところ分布が確認されているのは、いわき市の海岸部だけである。近年、個体数がさらに減少しつつある。
【生息に影響を与えている要因】砂浜への車両の乗り入れ
【特記事項】海岸の砂浜環境を保護するために、砂浜への車両の乗り入れをしないことが望ましい。

カワラハンミョウ


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。