レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -341/451page
準絶滅危惧 トンボ目 イトトンボ科
ルリイトトンボ Enallagma boreale circulatum Selys 【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少
【形態】腹長25〜32o、後翅長19〜25o。ややがっしりした中型イトトンボ。オスは成熟するとあざやかな青色となる。
【分布】北海道と本州(岐阜県と福井県の県境以北)分布。
【県内の分布、生息状況】尾瀬とその周辺の湿地および下郷町鏡ヶ沼に生息する。
【生息に影響を与えている要因】湿地開発遷移進行
【主要文献】
朝比奈正二郎(1954)尾瀬ヶ原の蜻蛉類.尾瀬ヶ原総合学術調査報告,758-768.
藤田昌稔(1949)鏡沼にルリイトトンボ.インセクト,2(5):14.
準絶滅危惧 トンボ目 サナエトンボ科
ナゴヤサナエ Stylurus nagoyanus Asahina
全国カテゴリー;準絶滅危惧【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少
【形態】腹長42〜47o、後翅長33〜37o。メガネサナエに酷似したやや大型のサナエトンボ。体色は黒地に黄色い条斑がある。
【分布】本州、四国、九州に分布するが、いずれの地域でも産地はきわめて局地的である。
【県内の分布、生息状況】梁川町の広瀬川、いわき市鮫川河口、郡山市谷田川での記録があるが、現在確実に生息しているのは、郡山市のみである。
【生息に影響を与えている要因】河川改修
【特記事項】本種は川底が砂地を好むため、このような河川環境の保全が望まれる。
【主要文献】
横井直人(1991)ナゴヤサナエ成虫の生息を福島県北部で確認.月刊むし,(250):11.
横井直人(1999)福島県トンボ分布資料Y.ふくしまの虫,(15):10-14.
桜井浩(1992)福島県におけるナゴヤサナエの記録.るりぼし,(17):7.
三田村敏正・宮畑年弘・横井直人(1992)阿武隈川流域のナゴヤサナエ.ふくしまの虫,(10):6-8.