レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -344/451page
準絶滅危惧 トンボ目 トンボ科
チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa Selys 【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少
【形態】腹長21〜26o、後翅長33〜38o。黒みの強い金緑色あるいは紫藍色に輝く大きなはねを持ち、一見、チョウのような飛び方をする特異な中型トンボ。
【分布】本州、四国、九州に分布するが、東北地方では局地的である。
【県内の分布、生息状況】会津、浜通りでは産地が散見できるが、中通りでの確実な生息地はほとんどない。
【生息に影響を与えている要因】池沼開発水質汚染
【主要文献】
高橋淳志(2000)国見町でチョウトンボを採集.ふくしまの虫,(19):54.
三田村敏正(1986)福島県初記録のトンボ3種.ふくしまの虫,(5):7-8.
横井直人・三田村敏正(1986)法正尻および周辺地域のトンボ相(第2報).ふくしまの虫,(5):19-23.
横井直人・三田村敏正(1987)会津若松市赤井谷地のトンボ相.ふくしまの虫,(6):26-28.
準絶滅危惧 コウチュウ目 ハンミョウ科
アイヌハンミョウ Cicindela gemmata aino Lewis
全国カテゴリー;準絶滅危惧【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】体長14〜17o。上翅は緑銅色をしており、白色の斑紋を有する。ニワハンミョウおよびミヤマハンミョウとの区別が難しいが、上唇の形状等で判別される。
【分布】北海道、本州、四国、九州、対馬に分布しているが、河原やその周辺の草地などに見られ、局所的に個体数の多いところがある。
【県内の分布、生息状況】いわき市と楢葉町の河川上流域で見つかっており、いわき市では狭い河原に比較的多くの個体が見つかっている。本種は春先の短い期間に出現するため、発見される機会が少ないと思われる。
【生息に影響を与えている要因】河川改修