レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -348/451page
準絶滅危惧 コウチュウ目 ゲンゴロウ科
テラニシセスジゲンゴロウ Copelatus teranishii Kamiya 【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少
【形態】体長4.8〜5.4o。上翅には6条の縦溝と1条の亜縁溝を持っており、上翅は褐色で基部は淡色の横帯を形成する。
【分布】本州と九州に分布しているが、分布は連続しておらず点々としている。
【県内の分布、生息状況】白河市の1ケ所から見つかっていたが、この生息地における最近の調査では、生息が確認されなかった。
【主要文献】
大桃定洋(1989)テラニシセスジゲンゴロウを福島県で採集.月刊むし,(226):5.
準絶滅危惧 コウチュウ目 エンマムシ科
ルリエンマムシ Saprinus splendens (Paykull) 全国カテゴリー;準絶滅危惧【選定根拠】b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】体長5.2〜7.7o。上翅は美しいルリ色を呈しているので、判別は容易である。
【分布】北海道から琉球列島まで広く分布している。
【県内の分布、生息状況】いわき市から分布が確認されており、海浜の腐敗物の下などから見いだされる。
【生息に影響を与えている要因】カワラハンミョウなどと同様、砂浜への車両の乗り入れ等により生息地が荒らされ、発生個体数が減っているものと思われる。
【特記事項】砂浜環境を保護するため、砂浜へ車両を乗り入れないことが望ましい。
【主要文献】
田添京二(1991)福島県のエンマムシ.福島生物,(34):17-23.