レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -351/451page
準絶滅危惧 コウチュウ目 ハムシ科
クロガネネクイハムシ Donacia flemola Goecke 全国カテゴリー;情報不足【選定根拠】b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】体長7〜8o。触角・体腹面・肢の全体が黒色のハムシ。後肢腿節末端部に顕著な突起を有する。
【分布】本州(長野・山梨・茨城・栃木・福島)に分布しているが、湿地のスゲ類に見られる。
【県内の分布、生息状況】阿武隈高地にある山間部の休耕田で見つかることが多いが、池沼や河川周辺の湿地でも生息が確認されている。
【生息に影響を与えている要因】湿地開発
【主要文献】
小宮義璋・大桃定洋(1985)阿武隈山地南部花園山塊のネクイハムシ類.月刊むし,(168):38.
小宮義璋・大桃定洋・高桑正敏(1986)ネクイハムシ類1985年の採集、観察記録.甲虫ニュース,(71):5-6.
大桃定洋(1987)ネクイハムシ類調査報告(1986年),Domaciist,(1):7-9.
佐藤光一(1989)阿武隈山地南部のクロガネネクイハムシ.インセクト,40(2):135-136.
準絶滅危惧 コウチュウ目 ハムシ科
オオルリハムシ Chrysolina virgata (Motschulsky) 全国カテゴリー;情報不足【選定根拠】b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】体長11〜15o。黒色で背面は緑から赤銅色に光る。福島県内に分布しているものは、和名とは異なり上翅が赤褐色をしており、会合部、側縁のみが緑色を呈する。
【分布】本州だけに分布し、湿地のシロネなどから見いだされる。
【県内の分布、生息状況】県内では中通りと浜通りの平地から山地にかけての湿地で点々と見つかっている。
【生息に影響を与えている要因】湿地開発
【主要文献】
田添京二(1973)福島県産甲虫覚書その八.福島生物,(16):1-3.
大桃定洋(1999)県南地方の甲虫分布資料(その7).ふくしまの虫,(18):55-63.