アオカタビロオサムシ
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Calosoma inquisitor cyanescens Motschulsky |
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【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】体長18〜25o。体は通常、顕著な緑・銅色を帯び、特に腹面で著しい。
【分布】北海道と中部以北の本州に分布している。
【県内の分布、生息状況】会津と浜通りの山地から見つかっている。主に樹葉上で生活しており、ガの幼虫等を捕食している。
【主要文献】
小倉直樹(1981)阿武隈山地でアオカタビロオサムシを採集.月刊むし,(122):33.
チョウカイヒメクロオサムシ |
Leptocarabus opaculus shirahatai (Nakane)
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【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少b 生息地が局限
【形態】体長15〜20o。体色は黒色で背面は光沢が鈍く、前胸背板が鈍い緑色または紫色を帯びることがある。北海道産とは亜種が異なっている。
【分布】北海道と本州(東北地方と新潟県)に分布している。北海道では平地にもいるが、東北地方では山地の高所に生息している。
【県内の分布、生息状況】吾妻山系と飯豊山系から見つかっている。吾妻山系が分布の南限となっており、石下等から見いだされる。
【主要文献】
田添京二(1977)福島県産甲虫覚書(その九).福島生物,(20):1-5.
ヤミゾメクラチビゴミムシ |
Kurasawatrechus yamizonis S.Ueno
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【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少c 孤立した分布特性を有する
【形態】体長3o内外。体色は透明な暗赤褐色を呈している。このKurasawatrechus
属は近似種が非常に多く知られており、県内でも本種の他に数種の分布が確認されている。
【分布】茨城県と栃木県の境にある八溝山周辺のみ見つかっている。
【県内の分布、生息状況】八溝山の棚倉町側からのみ見つかっており、沢の露頭の湿った土中より見いだされる。
【主要文献】
上野俊一(1988)The Kurasawatrechus
of the Yamizo Range,Central Japan.ELYTRA, 16(2):107-116.
ゼンバメクラチビゴミムシ |
Kurasawatrechus zenbai S.Ueno |
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【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少c 孤立した分布特性を有する
【形態】体長3o内外。体色は透明な暗赤褐色を呈している。外部形態はヤミゾメクラチビゴミムシとほとんど変わらないが、雄交尾器の形状などで区別される。
【分布】今のところ、福島県古殿町の基準産地からしか見つかっていない。本種も前種と同様、沢の露頭の湿った土中より見いだされる。
【主要文献】
上野俊一(1990)Occurrence of a New Kurasawatrechus
at the Central Part of the Abukuma Hills, East Japan. ELYTRA,18(2):175-178.