レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -358/451page

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希少 コウチュウ目 タマムシ科

アオマダラタマムシ

Nipponobuprestis amabilis (Snellen van Vollenhoven)

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】体長16〜29o。上翅は青緑色を帯び、各2個のまるい陥凹紋がある。
【分布】本州、四国、九州、対馬に分布しており、平野部のモチノキやウメなどから見いだされることが多い。
【県内の分布、生息状況】久保田(1994)による福島市の記録が本州における北限記録である。他にいわき市から数例が記録されている。
【主要文献】
坂口春典(1987)阿武隈山地でアオマダラタマムシを採集.月刊むし,(200):39.
松崎有光・田添京二(1988)アオマダラタマムシの北限記録.月刊むし,(214):13.
久保田憲二(1994)福島市摺上川上流域の昆虫コウチュウ目.ふくしまの虫,(12):33-67.


希少 コウチュウ目 タマムシ科

ムネアカチビナカボソタマムシ
Nalanda rutilicollis rutilicollis Obenberger

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】体長3.5〜5oの小型のタマムシで、上翅が黒色で頭部と前胸背が赤銅色を帯びる。
【分布】本州から南西諸島まで広く分布しており、アカメガシワから見つかっている。
【県内の分布、生息状況】大桃(1976)によるいわき市の記録が北限となっているが、アカメガシワはいわき市より北にも自生しているので、さらに北から見いだされると思われる。
【主要文献】
大桃定洋(1976)福島県いわき市のタマムシ5種.ELYTRA,4(2):35-36.


希少 コウチュウ目 タマムシ科

ムネアカナガタマムシ
Agrilus imitans Lewis

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】体長7.2〜11o。細長いタマムシで、頭部と前胸背が赤銅色を呈している。体色のよく似た種がいるが、尾節板の先端と上翅端が丸いことと、上翅の会合部に沿って白色短毛で広く覆われていることにより区別できる。
【分布】本州、四国、九州、対馬に分布しているが、エノキを寄主植物としている。
【県内の分布、生息状況】大桃ら(1998)による舘岩村の記録があるのみで、これが北限となっている。すべてエゾエノキ生葉のスィーピングにより見いだされた。
【主要文献】
大桃定洋・進藤健朗・田添京二(1998)福島県のタマムシ.ふくしまの虫,(16):27-38.


希少 コウチュウ目 タマムシ科

トオヤマシラホシナガタマムシ
Agrilus venticosus Fairmaire

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】体長は12o内外。体全体が緑色の金属光沢を有し、上翅には4対の白色紋がある。近似種のシラホシナガタマムシとは、体の幅が広く上翅端がまるいことで区別される。
【分布】本州に分布しており、エゾエノキから見つかっている。
【県内の分布、生息状況】大桃ら(1998)による舘岩村の記録があるのみで、これが北限となっている。すべてエゾエノキ生葉のスィーピングにより見いだされた。
【主要文献】
関章弘(1990)トオヤマナガタマムシを福島県で採集.月刊むし,(228):37.
大桃定洋・進藤健朗・田添京二(1998)福島県のタマムシ.ふくしまの虫,(16):27-38.


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