レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -365/451page

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希少 チョウ目 タテハチョウ科

ギンボシヒョウモン

Speyeria aglaja fortuna Janson

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】ウラギンヒョウモンに似るが、本種は後翅裏面の亜外縁に銀色紋列が発達していること、その内側に褐色紋列がないことで区別は容易である。
【分布】国内では、北海道、本州び分布し、本州では高地に生息する。国外では、ヨーロッパからシベリア、朝鮮半島まで広く分布。
【県内の分布、生息状況】県内では、奥羽山脈の700〜800m以上の高地から西の地方に分布し、阿武隈山地からの記録はない。本種は、開けた高原の草原や谷川沿いの林道などの花にも集まる。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採草地開発針葉樹植林
【特記事項】大規模な伐採、針葉樹の植林をせず、従来の植生、環境に十分配慮することが望ましい。
【主要文献】
小島吉男(1999)安達太良山でギンボシヒョウモンを目撃.ふくしまの虫,(18):136-137.
佐藤三国(1985)岩瀬村の蝶追加記録.ふくしまの虫,(3):5.


希少 チョウ目 ジャノメチョウ科

ツマジロウラジャノメ
Lasiommata deidamia interrupta Fruhstorfer

【選定根拠】a どの生息地においても低密度で希少
【形態】前翅中央部より少し先に白班が目立つジャノメチョウである。普通種のクロヒカゲに似るが、クロヒカゲは翅表の眼状紋が小さく目立たないため間違えることはない。
【分布】国内では、北海道、本州、四国に分布する。国外では、中国大陸、朝鮮半島などに分布する。
【県内の分布、生息状況】県内では、奥羽山脈より西側の山地の渓流沿いの岩場に見られる。
【生息に影響を与えている要因】道路工事
【特記事項】現存する林道は舗装化は避け、また法面は現場の植生を生かした方法で保全することが望ましい。
【主要文献】
斎藤忠雄・小林潤一郎(1994)福島市摺上川上流域の昆虫チョウ目チョウ類.ふくしまの虫,(12):7-14.
塩田正寛(1964)会津駒ケ岳の蝶類.インセクト,14(2):2-5.
小林潤一郎(1998)福島虫の会調査会報告(三岩岳とその周辺の昆虫)チョウ目チョウ類.ふくしまの虫,(16):17-18.


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福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。