レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -367/451page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

注意 チョウ目 セセリチョウ科

ギンイチモンジセセリ

Leptalina unicolor Bremer et Grey
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】全国レベルでは希少であるが、本県では一般に見られる。
【形態】春型は前、後翅の表面は一面黒褐色であるが、後翅裏面に黄褐色で翅の付根から外に向かい銀色の1条の帯があり他種との区別は容易である。夏型の発生は春型に比べ発生個体数は極端に少ない。また夏型の後翅裏面の帯は春型に比べ銀色が薄くなる。
【分布】国内では、北海道から九州まで広く分布するが、産地は局限されている。国外では、中国大陸、アムール、朝鮮半島に分布する。
【県内の分布、生息状況】県内では、全県的に広く分布するが浜通り南部や会津地方の一部には多産地が点在する。しかし、その他の地域での発生は、あまり多くない。
【主要文献】
有賀俊司ら(1986)阿武隈山地の蝶(1)セセリチョウ科.おけら,(54):25-65.
久保田憲二(1999)ギンイチモンジセセリを4月にいわき市で採集.ふくしまの虫,(18):138.
蜂谷剛(1997)赤井谷地周辺の動物.赤井谷地とその周辺の自然.福島県教育委員会,23-40.


注意 チョウ目 セセリチョウ科

スジグロチャバネセセリ
Thymelicus leoninus leoninus Butler
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】全国レベルでは希少であるが、本県では一般に見られる。
【形態】近似種にヘリグロチャバネセセリがいるが、雄では前翅に性標があるので容易に区別できるが、雌では酷似しているので、比較検討が必要。
【分布】国内では、北海道から九州まで分布する。国外では、中国大陸、アムール、朝鮮半島などに分布する。
【県内の分布、生息状況】県内全域に分布しているが各所で見られるものの個体数が多いわけではない。低山地から山地性で樹林周辺の草地の花に飛来することが多い。
【主要文献】
有賀俊司、他2名(1986)阿武隈山地の蝶(1)セセリチョウ科.おけら,(54):25-65.
蜂谷剛(1997)赤井谷地周辺の動物.赤井谷地とその周辺の自然,福島県教育委員会,23-40.


注意 チョウ目 シジミチョウ科

ヒメシジミ
Plebejus argus micrargus Butler
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】全国レベルでは希少であるが、本県では一般に見られる。
【形態】オオルリシジミ、ミヤマシジミに似るが相違点に関してはそちらを参照。
【分布】国内では、北海道から九州まで分布し、南の地方は高地に限られる。国外では、ヨーロッパからシベリア、朝鮮半島まで広く分布する。
【県内の分布、生息状況】本県においては阿武隈山地の高標高部と奥羽山脈から会津地方全域に広く分布する。阿武隈山地においては減少傾向にある。
【主要文献】
齋藤忠雄・小林潤一郎(1994)福島市摺上川上流域の昆虫チョウ目チョウ類.ふくしまの虫,(12):7-14.
福島虫の会調査班(1991)福島虫の会調査報告(福島県南会津郡檜枝岐村).ふくしまの虫,(9):3-5.
郡司正文ら(2000)阿武隈山地のチョウT.ふくしまの虫,(19):1-3.
郡司正文(2000)福島市摺上川上流域のヒメシジミについて.ふくしまの虫,(19):4-5.
小島吉男(2000)南会津産ヒメシジミ二型.ふくしまの虫,(19):46.


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県生活環境部環境政策室自然保護グループに帰属します。
福島県生活環境部環境政策室自然保護グループの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。