レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -382/451page
絶滅危惧T類 キジ科
ウズラ Coturnix japonica Temminck et Schlegel 全国カテゴリー;情報不足【選定根拠】D過去(30〜50年)の生息確認後、情報なし
【形態】丸い体つきで尾は短い。コジュケイに比べると2回りほど小さく、白い眉斑が目立つ。
【分布】留鳥。本州中部以南で越冬する。
【県内の分布、生息状況】昭和の初期には山地の草地や河川敷の草地にごく普通の種として分布していたが、昭和20年後半以降はいわき市、楢葉町で確認されているのみである。
絶滅危惧T類 チドリ科
ケリ Microsarcops cinereus (Blyth) 全国カテゴリー;情報不足【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少
【形態】タゲリよりやや大きい。足は黄色く長い。頭部は灰色、背は灰褐色で、地上にいるときは目立たなく見つけにくい。飛行時は翼が白色で、その先端の三角形の黒色が目立つ。警戒心が強く繁殖期には人、イヌ、猛禽などが巣やヒナに近づくと「キキリ、キキリ」と激しく鳴き回りながら接近し、威嚇したり擬傷を行う。近くにいる他のつがいも集まり、集団で追い払おうとする。
【分布】漂鳥または留鳥として本州中部以北で繁殖するが、局地的。
【県内の分布、生息状況】中通りの郡山市周辺や県南地方及び会津地方の一部地域に生息するが、局地的で数は少ない。草地、水田、畑、湿地などの広々としたところに好んで生息する。河東町の大野原において繁殖が確認されている。1999年7月には27羽が観察された。同地のケリは冬期に暖地へ移動する。
【生息に影響を与えている要因】草地開発湿地開発耕地放棄
【特記事項】生息地の草地、水田、畑地、湿地などの保全が望ましい。