レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -386/451page

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絶滅危惧U類 タカ科

ミサゴ
Pandion haliaetus haliaetus (Linnaeus)
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】A大部分の生息地で生息条件が悪化
【形態】トビと同じ大きさで全長55〜63p翼開長157〜174pの湖沼や河口で見かけるやや大きなタカ。水面上を高く飛び魚を探す。獲物を見つけると低空飛行で狙い急降下して足で魚を捕る。捕った獲物は定めた食事場所に運んで食べる。会津地域の個体は冬期間温暖地に移動する。4月頃海岸の岩棚や水辺の大きな木に枯枝で巣を造り2〜3個産卵し、7月に巣立つ。飛翔時翼下面・腹が白く翼幅が狭い。
【分布】北海道から沖縄県まで日本全土の湖沼や河口で繁殖する留鳥。冬期間湖沼が結氷する地域の個体は南下して越冬する。
【県内の分布、生息状況】浜通りの河口や沿岸、中通りの阿武隈川流域、山間地の沼池、会津地方では裏磐梯の湖沼や奥只見の人工湖などでみられる。近年は湖沼の釣り人口の増加などの影響で観察例が少ない。
【生息に影響を与えている要因】生息環境の改変
ミサゴ
 

 

絶滅危惧U類 タカ科

ハチクマ
Pernis apivorus orientalis Taczanowski
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】@大部分の個体群で個体数が減少
【形態】夏鳥として東南アジアから全国に渡来し、低山や丘陵の林に生息している。地中にある地バチ類の巣を見つける特技を持ち、持前の丈夫な足で巣を掘り起こしクロスズメバチの幼虫やさなぎを好んで食べる。地バチの攻撃から身を守る為羽毛が密生し足にうろこがある。飛翔中、頭部がペン先のように細長く突出し、尾も長く、翼が幅広で長く、トビよりやや小さい。繁殖期に「ピィヨ―」と鳴き9月頃に家族連れで飛翔し「ピィヨ、ピィヨ―」と鳴く。
【県内の分布、生息状況】主に会津地域全般の山地でみられるが、中通りの山地の一部でも繁殖が確認されている。
【生息に影響を与えている要因】生息環境の改変越冬地(東南アジア)の環境変化
ハチクマ


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