レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -392/451page

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準絶滅危惧 サギ科

ササゴイ
Butorides striatus amurensis (Schrenck)

【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少
【形態】ゴイサギより少し小さく、頭上黒色、背と羽覆は青緑色の光沢のある黒褐色。風切りは黒褐色。下面は淡い紫灰色、ゴイサギの目は赤いのに対し、本種は黄色で、足も黄色い。ゴイサギの冠羽は白いが、本種は黒い。飛翔中はゴイサギより首が長めに見える。喉から体下面は白く、褐色の縦斑が明瞭である。主に夜間「キュウ」または、「ピュウ」という声で飛びながら鳴く。
【分布】夏鳥として九州から本州に渡来、小さなコロニーを作って繁殖する。オーストラリアやアフリカでも越冬する。
【県内の分布、生息状況】県内全域に渡来するが、1980年後半から減少傾向になり、平成にはいると営巣木となるアカマツの松くい虫被害による伐採や森林開発やカラスの増加により各地で減少に拍車をかけ、最近の確認報告は郡山市を中心にしたものが多い。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採河川池沼開発天敵(カラス)の増加
【特記事項】生息地の保全と越冬地の保護対策が望ましい。
ササゴイ
 
 

準絶滅危惧 タカ科

ハイタカ
Accipiter nisus nisosimilis (Tickell)
全国カテゴリー;準絶滅危惧

【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】雄は全長約32cm、雌は一回り大きい。飛んでいる姿はオオタカに似るが、オオタカより小さく、羽ばたき速度はより早い。およそハト大である。背面は頭部から尾部まで青灰色で、体下面は白く、胸から腹、脇に橙褐色の横斑がある。頬や喉は縦斑となる。眉斑は無いかあっても細い。雌の上面は褐色味があることが多い。白い眉斑は雄よりも顕著である。幼鳥は雌の背面に似るが、下面の褐色横斑は不規則である。
【分布】ヨーロッパからカムチャッカにかけて分布する。日本では北海道と本州の一部で繁殖する。本県では留鳥。
【県内の分布、生息状況】繁殖期には県内各地の山地の森林地帯に生息するが、冬期には平地から山地の林、農耕地、河川敷でもみられる。オオタカより数が少ない。林の中を巧みに飛んで主に小鳥類を捕食する。高い木の枝に営巣し、巣は毎年作ることが多い。
【生息に影響を与えている要因】営巣地近辺の森林伐採宅地造成
ハイタカ


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