レッドデータブックふくしまT 植物・昆虫類・鳥類 -397/451page

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準絶滅危惧 ブッポウソウ科

ブッポウソウ
Eurystomus orientalis calonyx Sharpe
全国カテゴリー;絶滅危惧U類

【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】嘴と足は赤く体は青緑色。頭は藍黒色。尾は黒、光線の具合で全体が黒く見えることもある。翼の白斑が目立つ。ハトより少し小さい美麗な鳥。「ゲーゲゲゲ」あるいは「ゲッゲッ」と姿とは反対に濁りのある声で鳴く。昼間活動し、深い翼動でひらひら飛んで昆虫をフライングキャッチする。色彩から他種と見間違えることはない。「声のブッポウソウ」といわれるコノハズクに対し「姿のブッポウソウ」といわれる。
【分布】アジア東部からオーストラリアで繁殖。国内に夏鳥として渡来。本州から九州の山地の針葉樹林に生息。
【県内の分布、生息状況】低山のスギなどの大木のあるところを選んで生息するが、県内における確認例は少ない。近年においては会津の山地に数例と阿武隈山地で1例確認されているだけである。巣は樹洞を利用。カブトムシ、コガネムシ等の大型昆虫類を餌とする。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採
【特記事項】山地の大木のある針葉樹林の保全が望ましい。
ブッポウソウ
 
 

準絶滅危惧 ヒタキ科

ヒバリ
Alauda arvensis japonica Temminck et Schlegel

【選定根拠】a 分布域の一部で個体数が減少b 分布域の一部で生息条件悪化
【形態】河川敷の草原や麦畑等で地上生活をする。雄は中天高く舞い上がり飛びながら長い時間さえずり続けるなど個性的な種である。地上生活に適した全身淡黄褐色の地味な色彩であるが、後頭部の冠羽を立てるなど特徴的な面も持っている。歩行は巧みで巣の遠くに舞い降り、草の中などを警戒しながら巣に近づくなどなかなか用意周到な面も持っている。タヒバリは冠羽がないことと鳴き声が異なることで区別できる。
【分布】ほぼ国内全域に生息するが、積雪地方のものは暖地へ移動して越冬する。
【県内の分布、生息状況】県内全域の平地から山地の草原、畑、河川敷の草原等広く分布し生息する。平野部の草地や麦畑は特に適した生息地である。
【生息に影響を与えている要因】河川改修麦畑の減少農薬汚染
【特記事項】草地や畑の保護管理が望ましい。
ヒバリ


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