レッドデータブックふくしまU 淡水魚類/両生類・爬虫類/哺乳類 - 019/122page

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絶滅危惧T類 コイ目 コイ科

ゼニタナゴ
Acheilognathus typus (Bleeker)
全国カテゴリー;絶滅危惧TB類

【選定根拠】@全ての個体群で個体数が減少B全ての個体群で再生産能力を上回る捕獲圧に直面産卵母貝の減少
【形態】全長7〜9cm。体高は高く、タナゴ類の中で、最も鱗が細かいのが特徴。産卵期の雄は、体の朱紅色が鮮やかになる。
【分布】神奈川県以北の本州に分布していたが、神奈川県・東京都・群馬県などの野生個体群は絶滅した。他の生息地でも数を減らしている。
【県内の分布、生息状況】2002年現在、3地点でのみ確認。個体数は、減少傾向にある。池沼、小河川などにすみ、秋にドブガイ等の二枚貝に産卵し、稚魚は翌年の春に貝から泳ぎ出る。
【生息に影響を与えている要因】池沼開発水路整備河川開発水質汚濁密漁帰化生物との競合(タイリクバラタナゴ) 帰化生物による捕食(オオクチバス、ブルーギル) 産卵母貝の減少
【特記事項】確認地点の他にも目撃情報があるので、今後の調査により新生息地の発見が望まれる。本種のみではなく、ドブガイ等の産卵母貝の保護も必要。今後、官民一体の保護活動が望まれる。
【生息データ件数】3
【主要文献】
稲葉修(2000)福島県浜通りで確認されたゼニタナゴ福島生物(43):13-18.


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