レッドデータブックふくしま�U 淡水魚類/両生類・爬虫類/哺乳類 - 049/122page

絶滅危惧�T類　コウモリ目　ヒナコウモリ科

写真ページ�K

ヤマコウモリ
Nyctalus aviator Thomas	全国カテゴリー；絶滅危惧�U類

【選定根拠】�@すべての個体群で個体数が減少
【形態】前腕長57〜66mm、頭胴長89〜113mm、尾長51〜67mm、体重35〜60gで、ヒナコウモリ科の中では大型のコウモリである。光沢のある茶褐色の体毛をもつ。
【分布】北海道、本州、四国、九州、隠岐、対馬や朝鮮半島、中国東部に分布している。しかし、近年は本州中部以南での生息の報告がない。
【県内の分布、生息状況】樹洞をねぐらとするが、以前生息していた会津坂下町台の宮公園のケヤキの樹洞や白河旭高校のサクラの樹洞では生息が確認できず、新たな生息地が見つかっていない。
【生息に影響を与えている要因】森林伐採（ねぐらとなる大径木の消失、採餌環境の悪化） 餌となる昆虫の減少生息地局限
【特記事項】通常地上20m以上の上空を飛翔して昆虫を採餌するため、コウモリ類の中でも確認するのが難しいものの1つである。樹洞のある大径木の消失などにより、生息環境の悪化が懸念される。
【生息データ件数】3
【主要文献】
木村吉幸(2001)福島県の翼手類�U．Animate，(2)：19-21．
前田喜四雄(1994a)コウモリ目．(阿部永監修：日本の哺乳類)．
前田喜四雄(2002e)ヤマコウモリ．(環境省編：改訂版レッドデータブック)．
Yoshiyuki M.(1989)A Systematic Study of the Japanese Chiroptera.
野生生物研究センター(1988)第３回自然環境保全基礎調査総合解析報告書．

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