高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-031/82page

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(7) 結果と考察

1) 調査の回収状況

                                    (表4)

種類 対象 依頼数 調査数 回収率
福島県標準学力テスト A   46  
B1   40  
B2   41  
C1   45  
C2   44  
生徒の国語の能力に対する
教師の意識調査 (中学校)
A 8 6 75%
B1 9 7 77.8
B2 13 9 69.2
C1 17 13 7.65
C2 17 13 76.5
生徒の国語の能力に対する
教師の意識調査 (高等学校)
A 44 20 45.5%
B1 54 33 61.1
B2 46 36 78.3
C1 75 58 77.3
C2 71 29 40.8

参考 中学校の調査に回答を寄せた数はA=23人 B1=17人 B2=17人 C1=33人 C2=33人である。

学力テストの結果と意識調査の結果とは同一尺度ではないから,本来,有差差をみるべきものではないが,問題点をは握するために有意差の分析をこころみる。

そこで,学力テストの結果と意識調査の結果を比較可能にするため,意識調査の尺度を連続量とみて,データをy=20xによって変換した。

A高校 学力テスト受験者数

男29名 女17名 計46名

調査者数 高校国語担当6名 他教科14名 中学国語担当23名      (表5)

調査 テスト
正答率
教師の意識 中学と
高校の差
No. 項目 中学校 高校
1 訓読みの能力 65.8 68.7 62.0 6.7
2 音読みの能力 86.4 85.2 67.8 17.4
3 類似形漢字のよみわけの能力 53.6 68.7 63.0 5.7
4 音と訓のよみわけの能力 67.4 66.1 64.0 2.1
5 同じ字の二通り以上の読みわけ 50.0 71.3 64.0 7.3
6 訓読みする漢字を書く能力 98.9 71.3 60.0 11.3
7 音読みする漢字を書く能力 47.2 88.7 64.0 24.7
8 同音異義の漢字を書きわける 47.1 73.0 65.0 8.0
9 形の似た漢字を書きわける 29.3 69.6 64.0 5.6
10 類義の漢字を書きわける 10.9 71.3 61.0 10.3
11 かなづかいが正しく使える能力 52.2 60.0 70.0 -10
12 送りがなを正しく使える能力 30.4 65.2 69.0 -3.8
13 句読点を使いこなす能力 17.4 71.3 69.0 2.3
21 助詞・働詞の用法がわかる 44.9 79.1 47.0 32.1
24 文のくみたてをつかむ能力 79.0 74.8 38.9 35.9
14 表記上の符号を使いこなす   65.2 60.0 5.2
15 正しい発音で話す能力   68.7 58.0 10.7
16 明瞭な発音で話す能力   73.9 56.0 17.9
19 品詞を見わける能力   72.1 52.0 20.1
20 活用形を指摘できる能力   73.0 54.0 19.0
1 言語要素 計 52.03 71.9 60.4  
25 語句の意味を理解する能力 71.7 71.3 39.0 32.3
26 意味によって語句を使いわける能力 39.5 74.8 37.9 36.9
27 文章の主題・要旨は握の能力 73.5 72.2 36.0 36.2
28
(1)
語句の意味を文脈のの中でとらえる 41.3 71.3 42.0 29.3
28
(2)
語句のかかりうけをとらえる能力 70.7 71.3 42.0 29.3
28
(3)
指示語の指示内容をは握する能力 60.3 70.4 44.0 26.4
28
(4)
文体の特徴に注意して読む能力 44.6 68.7 48.4 20.3
29
(1)
事実と意見をよみわける能力 75.4 67.8 41.8 26.0
29
(2)
段落の相互関係をとらえてよむ能力 64.4 65.2 47.0 18.2
30 作者の意図が表現にどういかされて
いるかよみとる能力
44.9 71.3 43.0 28.3
31
(1)
登場人物の心理を読みとる能力 68.1 70.4 43.2 27.2

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