高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-066/82page

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4 改善試案

(1) 科目の構成

各科目の構成は次の通りとする。

科目 標準単位数
英語1 5
英語2 5
英語3 5
英語会話1 2
英語会話2 2

(2) 各科目の内容

英語1 中学校英語の内容に高等学校英語Aの内容から,※印および※※印のついた部分を削除したものを加える。

平易な基本文型を用いて自己表現することに重点をおく。

英語2 現行英語Aに,英語Bの2年程度の言語材料を加えた内容とする。

抽象的な内容を加え,さらに文法学習を深める。

英語3 英語Bの2,3年程度の内容に,大学教養課程程度の内容も含め,高等教育を受けるに足る学力を養う。

英語会話 単なる日常会話にとどまらず,生徒の知的水準に合ったものとする。したがって英語1との併修は認めず,英語2,3と併修させる。

(3) 履修と単位認定

1) 英語1の修得後でなければ,英語2あるいは英語会話1の履修はできない。

2) 英語1の標準単位は5単位であるが,年度中途における認定試験に合格すれば英語2の履修を認める。

3) 英語1の修得が1年次においてできない場合は,次年度まで履修を継続する。

4) 単位の認定は,出席時数と4技能の修得の度合が50%以上であることを基準とする。

5) 英語1の修得認定は,高校英語の水準をきめるものであるから,特に客観性妥当性について研究を深め,評価の内容方法を確立する。

6) 能力に応じた履修の構造および単位修得のパターンは次の通りである。

英語履修者の単位修得パターン
パターン 第1年 第2年次 第3年次 卒業時の
単位数
A1 英語1(5)     5
A2 英語1(5) 英語2(5)
英語会話1(2)
  12
A3 英語1(5) 英語2(5)
英語会話1(2)
英語3(5)
英語会話2(2)
19

5) は5単位を表す

ア 右の図において「第1年次」とは第1学年とかぎらない。第2学年,第3学年からでも英語を初めて学習する場合を表す。

イ 選択履修の幅をひろげ,学年を越えた開放講座とし,週の時間割上に固定し,他学年からも受講できるようにする。

ウ 現行の進路別コースの選択に比して,英語の選択についてのガイダンスが強化されなければならない。

エ 「英語1」の再修時の授業の変化,質の向上が期待される。


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