理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-003/82page

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2踏まれかたで植物のようすはどうなるだろうか

交通量のはげしい道路に出てみましょう。舗装されていない道路でも,植物はまったく見られません。人通りがそれほど多くない道路では,道の中央部は植物
がはえていない裸地になっています。
この裸地に沿って,帯状に地面にふしたような形で,オオバコ・オヒシバ・ミチヤナギ・スズメノカタビラ・カゼクサ・ニワホコリなどが生育しています。
オオバコの葉は根ぎわから出て地面にはうように広がっていて,しかも,繊維が発達しているので,踏みつけに対して強いつくりになりています。
そして,道の両はしに近づくほど車や人に踏まれる回数が少なく左るため,草たけの高くなる植物が多く二青しています。ヨモギ・ハルジオン・ヒメジョオ
ン・ヒメムカシヨモギ・オオアレチノギク・カモジグサなど,せまい1本の道でも,その場所によって,植物の種類や二育状態がちがってきます。
路上や路傍の植物の種子のできる量は,きわめて多く,1個体あたり数千から数十万の種子をつくります。これらの種子は,風や人・動物などによって広く散
図-3 路傍のオオバコ(福島市瀬上)
図-3 路傍のオオバコ(福島市瀬上)


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