理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-005/82page

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3 水辺にはどんな植物が生えているだろうか

県内には,大小さまざま左湖沼がたくさんあり,これらの湖沼やその水辺には 水二植物群落や湿性植物群落が発達しています。
水辺の植物は,水という環境の中に二活するため,根・茎・葉…花・芽などの 形態が水中二活に適応して,いちじるしく変形しています。
一般に水二植物群落は図-6のように,水辺から湖沼の中心にむかって,挺水 植物群落・浮葉植物群落・沈水植物群落の順にならんでいます。
そしてこのほ か水面にはウキクサ左どの浮水植物群落が見られます。
岸よりの水辺から,水深 0.5〜1mくらいの所には, 根を沼底にはり,茎の下部 が水中にあって,上部の茎 や葉は空気中にぬきでる 挺水植物(ヨシ.ガマ.マ コモなど)の群落が見られ ます。
県内で広く出現して いるのはヨシ一マコモ群落 です。
このほかにフトイ・ハス・ミズカシワなどが見られます。
挺水植物群落よりも沼の中心よりの方に,水深1〜1smの所に分布して,根 は沼底にあり,葉を水面にうかしている浮葉植物(ヒシ…ヒツジグサなど)から なる群落が見られます。
このほか県内に 多く見られるのは,ジュンサイ・ヒルム シロ・コウホネ左どです。
浮葉植物よわもさらに沼の中心に分布 して,水上に姿を見せず,植物全体が水 中にある沈水植物(フサモ・クロモ…マ

図‐6 湖沼の植物群落の配列
図‐6 湖沼の植物群落の配列
図-7 ヒツジグサ
図-7 ヒツジグサ

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