理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-006/82page
面上は浮葉植物から在りた一・ており,水面下に多くの沈水植物が二育して階層構造をしめすのがふつうです。
そのほか,水面にういて二活する浮水植物(ウキクサ)の群落がみられます。
水辺の観察では,うっかり踏みこむと大変なことになります。
そのためには,足ごしらえとか,双眼鏡や舟の用意とかよく考えておく必要があります。
湖沼の場合は,岸よりの水辺から沼の中心にむかって,水二植物群落がどのように移りかわって生えているか,また,挺水植物・浮葉植物…枕本植物の群落がどこに,どれくらいひろがっているかをみてみよう。
ことに沈水植物では,棒かカギでひきあげてみないとわからないことも多いので,そんな用意も必要です。
調査の方法は,まず湖沼の平面図をつくることからはじめます。
地形図があれば,それを利用し,ないときは簡単な測量図をつくりましよう。
つぎに植物群落を観察しそのひろがりを図の中に記入していく。
植物ごとに符号やマークをきめておき,観察してもっとも目につく種類をメモしていけばよいで'し上う。
また舟を出して,おもりをつけたひもを簡単左測深器として深さをはかって湖沼の断面図をつくり,水二植物群落の断面図をつくることもできます。
図-8 水生植物の生えている賢沼(いわき市沼ノ内)