理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-008/82page

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砂浜植物の二活にとって,もっとも決 定的な影響を与えているのは,たえず風 によって移動する砂です。
二育の基盤で ある土地が動くということは,もっとも きびしい制限要因となります。
たとえば,ある植物が砂丘の上で芽二 えたとしても,砂の移動で根が露出した り,あるいは砂にうずま。
たりして,生 活をつづけることはできません。
ただわずかに,コウボウムギ…ハマニガナのような数種類の植物だけが,たえず砂が動く砂丘の上で二活できます。
それは,砂にうずまるたびにコウボウムギの地下茎は,さらに地表までのびて新しい葉を出すからでいす。
砂浜の植物が立地条件によって海岸線から内陸にむかって帯状に移りかわるようすを調べるには,図一10のような,線状測定法を用いると便利です。
この方法は,巻尺や1加おきに目盛をうった縄(間縄として市販)を用いて,1本の線上に現われる植物名を記録していくものです。
図‐10 路上測定
図‐10 路上測定
図-11 コウボウムギの群落(いわき市舞子浜)
図-11 コウボウムギの群落(いわき市舞子浜)

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