理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-009/82page

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5森林はどのような植物の集まりからできているのだろうか

大きな森林は,山地帯に限られていますが,小さ左規模の森や林は,身近なところにまだ残されています。
野外観察ですぐ目につく平地の森林などです。
このような森林には,マツ林やスギ林,雑木林などがあり,神社やお寺の境内にうっそうとしげっているものもあります。
また,自然にできあがったもの(自然林)もあれば,人工的に植林したもの,ばっさいなど人為的影響で成立した森林(二次林)もあります。
自然林はそこの環境下で最も発達した林という意味で,この状態の森林は特に極相林とよばれています。
そこにみられる森林が,極相林であるかどうかの判断はむずかしいが,簡単な目安としては,次のような、点があげられます。
○森林の階層構造が一般によく発達していること。
新しい森林は構造が簡単であるが,発達するにつれて各階層の構成が複雑に左っています。
○上層が陰樹でおおわれ,その下層から同じ陰樹の幼樹がのびてきていること まず,林の外側からだいたいのようすをみて,何の植物によって代表されるかを知るとともに,およその樹高も知っておく。

図-12 A森林の階層
図-12 A森林の階層
B階層別の植被率(ブナ林の場合)
B階層別の植被率(ブナ林の場合)
※植被率:一定の調査面積に対する全植物のおおっている面積の割合

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