理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-010/82page
図-13 ブナ林の林床(磐梯吾妻スカイライン湖見峠付近)
林の中には多くの種類の植物がみられるが,ただでたらめに集まっているのではなく,林内の環境に適したものが集まりて階層構造を示しています。森林の階層は大別すると高木層・亜高木層・低木層・草木層・コケ層にわけられますが,森林によっては,このうちいくつかがみられないこともあります。
林内に入って,各階層別に特に多く,目立つ植物の種類(優占種)をあげてみよう。また各階層別に,水平的にみて,樹木や草が全体でどのくらいの面積を占めているか,図一12のようにスケッチしたり,表にまとめてみよう。
ブナ林の種組成吾妻山海抜1,450m※数字・記号は被度です。
高木層:ブナ5.0,ナナカマドρ.6,ハウチワカエデ0.2
亜高木層:ハゥチ2ワカエデ,6,ムシカリL0,ブナ0.8,コシアブラ・クロモジ・タムシバ・ヤマウルシ以上0.2
低木層:チシマザサ5,0,ムシカリ1.2,ハウチワカエデ0,8,クロモジ0,4,タムシバ…アオモリトドマツ・ミズキ・ヒメモチ・ブナ以上0.2草木層:ムシカリ1.8,ヒメモチ0.8,スギラン0,6,マイヅルソウ・タケシマラン以上0,2,ツクバネソウ・ブナ・クロモジ・シノブカグマ・ギンリョウソウ・ユキザサ・ウワミズザクラ・テツカエデ・イヌツゲ以上+