理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-017/82page

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9植物は生きるためにどのような競争をおこなっているだろうか

道路や野山の植物も環境条件のちがいにより,それぞれの立地に応じて特有の植物群落を構成しています。
これらの植物群落は,じりさいには,きびしい塊境条件や群落内の競争にたえてきた植物のみが生きのこり,その場所に群落を形成しているのてす。
ある植物がその群落のメンバーになるためには,2つの関門を通らなければなりません。
植物が生育するには,その場所が.種子の発芽や地下茎・根がのびるために適していなければならない。つまり第1の関門は,環境条件による制限です。
植物が生育するための環境条件(要因)については,前述したので省略します。
環境条件はそれぞれ単独ではたらくものではなく,全部総合されて植物にはたらきかけるので,その環境条件に適するか,または耐えられる植物だけが,そこで発芽し生育して,第1の関門を通過できるのです。
環境条件に適した植物の種子が発芽したとたん,そこには植物群落内での他の
図-22マツ林に生えるアカマツの幼樹(郡山市多田野〕
図-22マツ林に生えるアカマツの幼樹(郡山市多田野〕


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