理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-077/82page

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37福島県はどのような自然環境によってとり囲まれているのたろうか

1位置と地形
福島県は,東北地方の最南端に位置し,13,780.82平方キロメートルの面積を持つ大きな県です。東には,太平洋が開け,南は,八溝山,帝釈,燧岳を連ねる山系で茨城・栃木・群馬の3県と接しています。西は,越後山脈で新潟県と,北は,飯豊,吾妻,栗子を連ねる山系で山形県と,また,阿武隈山地北部で宮城県と接し,その大部分が山地で占められています。
県内は,南北に走る阿武隈,奥羽の二つの山地によって,浜通り,中通り,会津地方の三つに分けられています。このうち,阿武隈山地は,標高500m、800mの高原をなし,大滝根山,日山の二つが1,000mを越しているに過ぎません。
一方,奥羽中央分水山地は,北部では1,800m級の吾妻連峰,南部もやはり1,800m級の那須連峰となりますが,中部は低く,猪苗代湖付近での標高は約500mになっています。また。越後山脈は,阿賀川によって南北に分かれ,その付近20qぐらいは標高500m以下で,それより南へいくにしたがってしだいに高度を増していきます。ここには東北地方第1の高山である燧岳をはじめ,2,000mを越す高山群があり,北は飯豊山を含む2,000m級の朝日連峰に連なっています。
さらに会津南部には1,500m前後の荒海山や博士山があり,これらをつなぐ山なみが南会津を二分しています。
図-106は500mの標高で地形を区分したものですが,この図から本県の地形のおおよその形をとらえることができるでしょう
図-106 福島県の地形(福島県の気候より)
図-106 福島県の地形(福島県の気候より)


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