中学校技術・家庭科学習指導資料-014/50page

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図-2
いま,図−2のように交流電源をつなぐと,電圧の大きさや方向が絶えず変化するから,コンデンサは充電と,放電をくりかえし,電荷が移動するのでコンデンサにはたえず電流が流れるのである。
コンデンサの容量が大きい程沢山の電荷が
コンデンサを出たり入ったりするし,周波数fが大きい程充放電の回数も多くなるから,

電流○ 容量c×周波数f………の関係があり

一般に,電流(I)=2π×f×C×(電圧)………あるいは,

電流(I)=電圧(E)/容量リアクタンス(1/2πfC)

の電流が流れる。1/2πfCは抵抗と同じように,この値が大きい程電流は少なくなるから,この値を
容量リアクタンスといい,コンデンサの交流に対する抵抗作用と考えることができ,単位はやはりオームを用いる。
イ 位相のずれ
グラフ−2

コンデンサの容最リアクタンスは,コイルのリアクタンスと全く逆の性質を持っており,電圧と電流の変化は,グラフ−2のように,
電流の波形は電圧の波形より90°進む。
のである。
この波形の関係をみると,電圧eがゼロの付近では最も大きい電流が流れ,電圧が最大の瞬間には電流は少しも流れなくなる。こんな不思議なことがあるのかと思われるかも知れないが,電圧がゼロの付近は,電圧が時間に対して変化していく速さが速いのであろ。そのため,電荷をどしどし補給する必要があるので,電荷の移動したがって電流が大きくなるのである。また,電圧が最大の付近は,電圧の大

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