小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告-016/63page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


6. 46年度と比較して正答率が10%以上向上した問題

国語

領域 問題番号 出題のねらい 正答率の比較
46年度
正答率 (A)
52年度
正答率 (B)
差(B−A)
[1] 書く(文字) 一 2 漢字を正しく書く 26.8 46.8 20.0
   7 23.0 54.8 31.8
   9 54.9 65.5 10.6
二 3ア 形の似た漢字を使いわける 43.1 53.1 10.0
三 1イ 正しい筆順で漢字を書く 70.8 80.8 10.0
四 4 送りがなを正く書く 53.4 71.3 18.3
[2] 読む(文字) 一 4 細かい点に注意して読む 66.9 77.3 10.4
二 2 文章の要点を読みとる 49.1 63.4 14.3
事実と意見を判別して読む 40.0 57.6 17.6
  31.1 69.4 38.3
[3] 読む(文字) 一 1 漢字を正しく読む 58.8 79.4 20.6
   2 78.4 91.8 13.4
   8 63.0 80.2 17.2
   9 38.4 74.1 35.7
  10 66.3 88.6 22.3
二 1ア 漢字の音・訓を読みわける 76.9 87.6 10.7
   イ 53.0 69.9 16.9
四 1 辞書の引き方がわかる 34.7 54.9 20.2
   2 24.4 44.5 20.1
[4] 読む(語句) 六 1(1) 語旬の構成がわかる 56.9 68.5 11.6
   2(1) 61.4 72.9 11.5
[6]  書 く(文章) 文を続けて文章をつくる 65.1 78.6 13.5


[1] の領域の伸びは,2番めに高い。特に「漢字を正しく書く」の,7,「暖かい」の,のびが目立つ。2は,対であり,9は,「賛成」である。また,送りがな「捨てる」も高いのびである。

[2] この領域が3番めののびでいる。特に,三がよくのびている。これは,「考えをのべている文」を選ぶ問題である。細部の読みとりは,高度の能力であると考えられるが,のびている。

[3] ここは「足の筋がいたむ」がのびている。また,「辞書の引き方がわかる」もよくなっている。ここは基礎的な力であるので,大事に指導したいところである。領域としてはもっとも,のびている。

[4] これは「同じ意味の漢字でできているもの」「一方が,他方を修しょくしているもの。」を問うものである。

[6] これは,「文を続けて,もとの正しい文章になるようにする」問題である。

 以上,10%以上ののびを示しているものが多く,着実に力がついていると言えよう。
 なお,46年度と比較して,正答率が伸びているのは,22問で,全体の小問数が122問であるから,小問数の18.2%が高い正答率を示したことになる。これを各領域別にまとめてみると,次の表のようになる。

領域 小問数 10%以上,
上がった問題数
%
[1] 書く(文字) 28 6 21.4
[2] 読む(文章) 27 4 14.8
[3] 読む(文字) 18 9 50.0
[4] 読む(語句) 24 2 8.3
[5] 書く(語句) 14 0 0
[6] 書く(文・文章) 10 1 10.0
全体 121 22 18.2


[3]の領域が,特によくなっていることがわかる。他の領域は今後,更に指導の工夫が望まれるところである。


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。